1001ibuki of 鈴鹿・美濃の山歩き

P1161084.JPG伊吹山

2010年1月16日(土)晴れ 伊吹山 山スキー そばつる Tsutomu

7:10 登山口 → 7:55 1合目 → 9:25 3合目 → 
10:00~10:20 6合目避難小屋 → 
12:05~13:45 山頂 覚心堂 → 
14:40 → 3合目 → 16:05 登山口



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登山道は雪の重みで倒れた倒木があちこちに

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1合目ゲレンデ跡も今日は雪で埋め尽くされてる。

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無垢な雪の上のラッセルはとても気持ちいい。雪景色も最高。

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3合目から見上げる伊吹山も真っ白だ。

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かつては賑わった3合目。今はひっそりと雪に埋まっている。

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6合目避難小屋からの眺めも最高だ。

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覚心堂は雪に埋もれていた。何時もより深そうだ。

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9合目から沢を滑り降りる。悪戦苦闘のそばつる。

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1合目からリフト下を滑る。悪雪だがなんだか楽しかった。

 今年初めての山行に伊吹山に行ってきた。
 当初は白鳥あたりのゲレンデから山に入ろうと思っていたがそばつるから「ショートスキーを貸してほしい。伊吹に行く」と言う連絡が入りじゃあ一緒に行こうという事になった。伊吹は数日の寒気で山肌を白くしている。それはここ数年は見た事のないような姿で期待ができそうだ。
 神社横の駐車場に車を停め出発。雪は前夜も降ったようで20センチ程の積雪がある。登山道にはところどころ倒木があって越すのが厄介だった。後で地元の人に聞いたら雪の重みで倒れたようだ。
 登山道途中からシール歩行に切り替える。つぼ足に比べて快適に歩けて不安を抱えている左膝にも優しい感じだ。
 左膝は昨年暮れの登山から帰った後に激痛が走り歩行が困難な状態になった。そのため正月休みに予定していた山行はすべてお流れ。鬱々と正月を過ごした。その膝がなんとか普通に動かせるようになり今回の初山行となった。しかし不安は拭いがたい。
 1合目にあがると真っ白な斜面が広がっていた。その眺めはここが自宅からわずか30分で来られる距離であると言う事を忘れさせる程。青空の下に広がる雪景色は石徹白や飛騨の山々にも匹敵するのではないかと思われる。振り返れば東近江から霊仙までの眺めがすばらしい。天候も思ったより早く晴れてきている。期待に胸が膨らみ足取りは軽い。
 無垢の雪原をラッセルしていくのはとても気持ちいい。振り返って自分のつけたトレースを見るとなんだか誇らしい感じだ。進むペースもいい。快調だ。しかし急斜面を登りきったところで後ろから着いてきていたそばつるが離れた。しばらく待ったがなかなか訪れずその内後続のスキーヤーが追いついてきた。スキーヤーの話ではそばつるはシールが剥がれてつぼ足で登ってきているらしい。     
 そばつるの剥がれたシールは持っていたテーピング用のテープで固定し何とか歩けるようにした。で気を取り直して先行者のトレースを追っていく。先頭でラッセルできないのはちょっと悔しい気もするがここは割り切って楽させてもらおう。
 かつてゲレンデスキーヤーで賑わった3合目は雪に埋もれてひっそりしていた。そこから伊吹山を見上げれば真っ白な斜面が山頂まで続いている。山スキーを始めてから毎年伊吹山には来ているがこんなにすばらしい姿を見るのは初めてだ。早く滑りたい。
 6合目避難小屋までは先行のトレースを外してショートカットした。避難小屋付近で先行者に追いついたがそばつるを待つ為に20分程休憩。避難小屋からの風景はこれまたいい感じだった。
 そばつるが追いついてきたところで再び先行者のトレースを追う。昨年は雪が少なくてここからかなり苦労して山頂に至った記憶があるが雪がこれだけ豊富だと歩きやすい。途中トレースがクラストしたところを通っていたがそれもほんのわずか。沢沿いに逃げれば快適な登高になった。
 沢沿いに近づいたところで早くもシュプールを描く人影。本日のファーストトラックだ。目の前を滑っていくその人はかなりの腕前。難なく急斜面を下りていく。気持ち良さそう。
 クラスト気味の斜面をそばつるがクリアーできるか心配でしばらく待ったがどうやらそこはつぼ足で登ってくるようでスキーを担ぐ様子が見えた。それなら安心と先に進む事にした。わずかに進むと昨年まで苦労していた9合目をあっさり過ぎて山頂台地にのった。わずかで覚心堂。見るとまだ誰も中に入った気配はない。扉に着いた雪を払って中でそばつるを待つ事にした。
 やがて覚心堂には先行していたワカンの方とスキーヤーが入ってきた。ワカンの方は一宮、スキーヤーは大津の方だとか。それぞれ近場で雪があったから来たとの事。考える事はみな同じかな。
 その後登山の方が何人か入ってきたがそばつるは来ない。「ショートスキーを背負った人を見ませんでしたか?」と聞くと「もうすぐ着くと思いますよ」の返事。しかしそのもうすぐもかなり長かった。
 やっとこさ辿り着いたそばつるはもうへとへとの様子。ゲレンデ用のブーツで登ってくるのはかなり大変だったようだ。
 じっくり身体を休めて覚心堂を出た頃、山頂はちょっとガスっていたがそれでも視界は十分。9合目から下をのぞくと斜面が下まで見通せる。よっしゃ!それでは滑りますか。
 先には行きたくないというそばつるを置いて滑り出す。思ったより雪が重い。それに膝の不安も重なって滑りはじめはぎこちない滑り。しかしそれもしばらくすると感じがつかめてきて楽しくなってくる。すでに幾筋かのシュプールが描かれた斜面に新たなシュプールを描いていった。
 でそばつるはというと重雪にかなり苦労している様子。少し滑ってはこけている。でもこんな日だから雪にまみれるのもいいかもね。本人はそれどころではないと思うけど…。
 雪質は思った程良くなかったが伊吹山の大斜面はそれでも楽しい滑りを楽しむ事ができた。近場でこれほどの滑りが楽しめれば十分、いや十二分というものだろう。
 3合目から1合目までもそこそこの滑りを楽しみ、1合目からはそばつるには板を背負って下りるように指示して自分はリフト下の荒れた斜面を無理矢理滑り降りていった。この荒れ斜面が意外と楽しかった。
 駐車場に着いたところでおばさんが近づいてきて駐車料金をとられた。スキー場が閉鎖されたとはいえ駐車場はまだ有料であった。で心配していた膝はというとなんとかもっている様子。このままなんとか治まってくれればいいのだが…。

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