1008hakohora of 鈴鹿・美濃の山歩き

P8130016.JPG箱洞

2010年8月13日(金)~14日(土)曇り時々雨 箱洞 奥美濃 沢登り 単独

13日(金)
13:35 川浦林道車止め → 14:00~15 銚子滝トンネルトイレ → 
14:40 箱洞出合 → 15:30 箱洞テン泊地

14日(土)
8:50 テン泊地 → 9:10 銚子滝 → 9:45~55 トイレ → 
10:10 車止め  



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川浦林道にエコカーを持ち込んでアプローチ。

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林道終点にあるトイレ。使用不能。

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遊歩道にかけられた吊り橋の一つは完全に落ちていた。

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出合から箱洞に入るときれいな滑が迎えてくれる。

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適当な広場を見つけてテントを設営。

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焚火ができるか心配だったがなんとか火がついた。

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小雨の降る中テントを撤収。引き返した。

 ずっと思い描いているのになかなか実行できない山行って結構ありませんか?天候に妨げられたり何か他に用事ができたり。実行できない理由は様々だと思うけどなぜか行けない。箱洞からドウの天井、明神山を巡る山行。そんなに突拍子もない計画ではないと思うのだけどなぜかしら実行できない。で盆休暇にはなんとか実行するぞと天気予報と睨めっこしていたものの今年は天気が悪い。外せない用事もある。それでもなんとか13日の昼からは時間ができそう。天気もまあまあな感じ。
 午前中の用事を終えて前日に準備した荷物を車に放り込んで板取に向かう。板取川はキャンプやバーベキューを楽しむ家族やグループであふれかえっていた。こういうのってアウトドアっていうんだよなあとぼんやり思う。自分がこれからすることも括り的にはアウトドアだよなあ。ちょっと変な感じだ。
 川浦林道の車止め手前に車を停めて出発準備。今回は車止めから銚子滝トンネルまでをエコカーで行く予定だ。車止めゲートの下の隙間からエコカーを押し込んで準備完了。
 エコカーを使ったのは正解だった。30分もかからず銚子滝トンネルを抜けたところの純粋トイレ(赤瀬川源平いうところのトマソン物件ですね…ちょっと古いか)に到着。随分得した気分だった。
 ここから銚子滝までは遊歩道があるが年々状態が悪くなっていく。作りっ放して管理されてない事は見え見え。SHIGEKIさんの報告にあったように一番奥の吊り橋は落ちていた。その手前の二つの吊り橋も随分怪しくなっている。数年後には「前はあそこに遊歩道があって銚子滝まで楽に行けた」なんて話をしながら遡行する事になるだろう。
 落ちた吊り橋の袂から河原に降りてすぐに箱洞の出合。少し銚子洞側の奥を覗くと銚子滝の水煙が舞い上がっているのが見える。銚子滝を見ていこうかと思ったが今日は先を急ごう。
 箱洞は出合からしばらくきれいな滑が続く。流木のダムが現れた辺りで左岸側にテン泊に最適な場所を見つけたが少し早いような気がして更に遡行。幾つかテン泊に向く場所があったが最初に見つけたところが一番いいようだ。その内沢が狭くなってきてそれより先はちょっと難しい感じだったので結局最初に見つけた場所に引き返した。
 流れより少し高くなったところを整地してテントを設営。チェルトと違ってテントは設営が簡単で良い。そのかわり重いのがネックだが。
 テントを設営し終わったところで焚火の準備をする。実は焚火を自分でするのは初めてだ。今まで沢泊は複数で来ていてその度に焚火は誰かがやってくれていたのだ。今回は頼る誰かがいない。ちゃんと火がおこるだろうか。しかも昨夜降ったであろう雨で木は湿っている。
 今まで見てきた中で一番よかったと思われる薪の積み方で火をつけてみる。一度消えかけたがなんとか着火材二つと新聞紙一枚で火をおこす事ができた。後はある程度湿った木でも燃えてくれた。焚火ができてホッとした。
 焚火でウインナーを焼いてそれをつまみに飲むビールは格別だ。炎の揺らめきを見ているだけでもいい肴になる。
 暗くなると少し雨が降ってきた。弱い雨で気にする程でもない。8時半頃になってテントに入る。眠れそうもないので適当に持ってきた文庫を読んで時間をつぶす。いい時間になったところでシュラフカバーに潜った。
 フライシートを打つ雨の音で目覚めた。随分強く降っているようだ。でもそれもしばらくすると弱くなったので再び眠った。3時過ぎに再び雨音が大きくなった。水量が気になる。ヘッドランプで照らしてみたがそれほど増水はしていないようだ。しかし不安で眠れない。本を読んで時間をつぶす。時折水量を見る。少しずつ増水しているようだが危険はなさそうだ。しかし、遡行となるとちょっと気持ち悪い。天候もどうなるか怪しい。残念だが遡行は諦める事にした。そうと決まればゆっくり寝よう。
 目覚めると相変わらず雨が降っていた。しかし強くはない。時間をつぶし更に雨脚が弱くなったところでテントを片付けた。
 エコカーで車止めに着くまでは雨は上がってくれて時折日差しがあったりした。しかし車止めに着くと雨が降り出した。その後は根尾の下大須、憩の家へ向かったが途中でかなりの土砂降りにあった。それを思うと今日の遡行は中止して正解だったのだろう。しかし、なかなかドウの天井へは行けないものである。

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