1009suzugasawa of 鈴鹿・美濃の山歩き

CA340394.jpg鈴ケ沢
2010年9月11日(土)晴れ 御嶽山・鈴ケ沢 沢歩き 
クワ兄さん とっちゃん kyuさん Tsutomu 

7:40 鈴ケ沢林道車止め → 8:10 入渓 → 9:20 30m大滝 → 
11:20 V字滝 → 11:50~12:35 休憩 → 14:00 奥の大滝 →
15:50 三笠山ガードレール → 16:10 田の原駐車場



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田の原から鈴ケ沢へ向かう途中に美しい雲海が見られた。

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沢に下りて最初の滝は直登。

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美しい滑が迎えてくれる。

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多段30mの大滝。左岸から取り付く。

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裏から見上げると滝がキラキラ光ってきれいだ。

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右の壁を直登。

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ウォータースライダーで水遊び。

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V字滝を直登。

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どこから水が入ってくるのか、大きな淵一つ。

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奥の崖の様になった滝。この下を右に進んでいく。

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ガードレールまで後わずか。最後の力を振り絞る。

 二回目の鈴ケ沢は楽しいメンバーでの遡行となった。前回は天候の都合もあってただ歩きすぎるだけの遡行だったが今回は沢を楽しめればと出掛けた。
 田の原に前泊。満天の星空がとてもきれいだった。
 下山用の車を一台デポして鈴ケ沢に向かって出発。朝陽に輝く雲海がとてもきれいで車を止めて撮影。スタートからいい感じだ。
 鈴ケ沢の林道は入り口が分かりにくく迷いに迷った。林道車止めまで入るとこの日同じく鈴ケ沢に向かうという山日和さん、ふうさんが準備をしていた。お二人は東俣を遡ってから小三笠山へて中俣を下ってくるロングコース。挨拶だけすますと「お先に」と出発していった。
 鈴ケ沢右岸の林道を30分程歩いたところの橋の袂から入渓。鈴ケ沢3回目のkyuさんはここから入るのは初めてとの事。この先も林道を歩いていたなんてもったいない。
 入渓してすぐ中俣との出合を過ぎ一つ目の滝。ここはシャワーで直登。上に出るときれいな滑になっていてみんな感激だ。
 二つ目の滝は右から巻いてその後はしばらくゴーロ。再び滑になって三つ目の滝を越して更に進むとコンクリート製の橋をくぐる。そこからはきれいな滑と淵が現れ美渓にため息をついていると前方に30m大滝が現れた。その迫力に一同立ち尽くす。
 下の滝を右岸の踏み跡を辿って上がったところで僕の秘めていた計画をメンバーに打ち明けた。通常ここは右岸側の踏み跡を辿っていき滝の落ち口に至る。僕の計画というのは左岸側から取り付き中程で滝の裏側を通り右岸側に移り踏み跡に戻るというもの。前回来た時に滝の裏側へ入ってみてそれが可能ではないかと思ったのだ。その計画を話すとkyuさんが賛成してくれた。それで実行という事になった。
 トップで左岸の草つきに取り付く。見た目より急斜面で途中ずり落ちながらも倒木を頼りになんとか安定したところまで上がる。後続には立ち木に支点をとってロープを出しておきその先の偵察に出る。草つきのトラバースだが難しくはなく滝の裏のへこみまで辿り着く事ができた。後続も濃密な草つきに手こずりながらも辿り着く事ができた。
 裏から見る滝は青空をバックにキラキラと光ってとてもきれいだった。特にkyuさんは前にはこんなところへ来なかったと感激してくれていたようだった。僕もこの計画を実行できてかなりテンションが上がった。
 右岸の踏み跡を辿って滝の上に出たところで休憩。先に進んだところの滝は右手側の壁を登る。見ると山日和さん達の足跡が残っていた。
 その先に進むとウォータースライダー系の滝が現れた。kyuさんが「滑って、滑って」と煽る。もともとそのつもりだったので装備を解いて滑らかな滝を滑り降りて滝壺にザップン。思いの外深く潜ったのでちょっとビビったが楽しかった。とっちゃんも続いた。浮き袋代わりにザックをしての挑戦だったがうまく泳げず溺れているような格好になった。
 こういうアトラクションを組み込むとテンションが上がってきて今度はチョックストーンV字滝を直登しようという事になった。ここは縁から滝に移るところが難しかった。そこを越えると流れの中に足がかりを見つけながらなんとか登っていけた。クワ兄さんも途中までフリーで来たが最後の岩を越すところでスリングを出した。kyuさんは経験者だけに縁から移るところは問題なく越したが途中からロープで引き上げる形となった。とっちゃんは縁から滝に移るところで難渋。手を広げても一杯一杯で重心を移せないようだ。上部からロープをたらしてなんとかそこをパスした。
 楽しい滝登りを終えて休憩をとった。滑床の川原で日差しを浴びながら休憩しているととてものどかで落ち着く。瀬音が耳に心地よく実にいい癒しの時間だった。
 その後も美しい滑、ウォータースライダー系の滝が幾つか現れる。特徴的なのは滝が流れ込んでいない釜。これはその後ろにある釜と岩の下でつながっているらしいのだが見た感じは不思議だ。
 逆相の濡れた岩場を登る滝、大きな洞穴、細かいガレ場をトラバースしていく滝などが現れ最後にゴーロの途中の釜を持った2m程の滝を過ぎると左手に崩壊地が見える。そこを越えると眼前に巨大な岩壁。ここが奥の大滝だ。水は流れてないがかなりの高さがある。大雨でも降れば立派な滝となる事だろう。
 岩壁の下を右に進んでいくと笹薮となりその中に踏み跡が続き上へと登っていく。途中から根っこを掴んで岩場をよじ登り小尾根に上がった。小尾根の向こう側が目的の沢なのだが下りるポイントが難しい。尾根を少し進んで右側の笹薮に入ると「ここからロープでおりればいいんじゃないか」の声があがるがそれでは時間がかかりそうなのでもう少し笹を漕いでいくと楽に下りられそうなところに出た。
 沢に下りるといきなりスラブの滝が2連チャン。これは左右の笹を掴みながらよじ登っていった。ここを越えると後は歩きやすい沢となる。意外と緩やかだ。しかし思ったよりも長い。ようやく三笠山のダードレールが見えたと思ったらそこからが更に長かった。
 最後はそれなりの急斜面となったが登るのに難しいところはなくガードレールを越えて車道に出た。そこから振り返ると今日登ってきた沢筋が見える。クワ兄さんがそれを見て「あんなところから歩いてきたんだね」と感慨深げだった。

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