1012ontake ski of 鈴鹿・美濃の山歩き

PC260037.JPG御嶽山・王滝頂上
2010年12月26日(日) 曇り 御嶽山・王滝頂上 スキー 単独

8:30 ゴンドラ三笠の森駅 → 9:25 大江権現 → 
10:35 8合目 → 11:55~12:25 王滝頂上 → 13:30 田の原



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大江権現までの登山道も今日は雪が豊富。

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新雪がかなり積もっていてラッセルも大変。

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8合目の小屋は吹き込む雪に塞がれていた。

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諦めかけた時王滝頂上山荘のシルエットが。

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奥社も風の通り道で休憩する気になれない。

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時折薄日が射すものの視界は悪い。

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ゲレンデはスキーヤー、ボーダーで賑わっていた。

 25日から前泊予定で木曽路に向かった。土曜日だが出勤日となり会社から直行だ。
 中津川ICを下りてR19を進んでいくとやがて雪が舞いだした。ホワイトクリスマスとはなかなか粋な計らいだ。と思っていたのは最初のうち。やがて降りが強くなり見る見るうちに国道の路面が白くなっていく。山に入る前から慎重な運転を強いられた。雪量の少ない今シーズン、喜ぶべきかもしれないが現地までは気楽に行きたかった。
 三岳道の駅で前泊。数台の車が同じ様に泊まりのようだ。ゲレンデスキーだろうか。
 おんたけ2240スキー場のゴンドラが動き出すのは8時。それに間に合う様に7時前に道の駅を出発。
 スキー場の駐車場は天候の割には賑わっていた。片道チケットを購入しゴンドラで三笠の森駅に向かう。ゴンドラから見るゲレンデは2週間前の冬山技術講習会の時より見るからに雪量が多く期待に胸が膨らむ。
 三笠の森駅から板をはいて田の原駐車場まで一滑り。田の原もかなりの雪量となっており鳥居を越えるところから本格的ラッセルだ。
 クリスマス寒波は各地に多くの降雪をもたらしたようだがそれはここでも同じようだ。嬉しい限りだが天候が今イチ。風が強い。
 雪に埋もれた登山道をスキーでラッセルしていき大江権現へ。そこからは斜度を増しラッセルもきつくなってくる。やがて冬山技術講習会の時にテントを張った広場に出た。今日ならばわざわざ雪をかき集めて整地する必要もなさそうだ。
 あかっぱげは積雪の為に登山道のあたりも斜面になっていた。そこから登山道は右寄りに進んでいくがわざわざ辿る必要もなく高みを目指して雪原を登っていく。
 8合目の手前辺りで登山道に復帰。そこからしばらく登山道を辿る。ところどころ岩が顔を出しており気を使うが板を脱ごうとは思わない。
 風はかわらず強い。その風に雪が舞い視界が良くない。ひどい時には数メートル先も見えない。気温も低いのだろう。3ピースにしたグローブだが指先が冷えて凍りそうだ。
 登山道を進んでいくとやがて沢筋に下りた。ここは2週間前の記憶が鮮明に残っているところだ。ここからは沢筋を辿っていく事にしよう。しかし視界は悪い。注意深く進んでいかないと沢筋さえ見失いそうだ。
 わずかに見える左右の様子と2週間前の記憶を照らし合わせながら進んでいく。できるだけ沢の底を進む様に心がけながら。
 どれほどの斜度のところを登っているのかも見当がつかない。ほぼ直登で登っているようだが記憶では直登がきついところもあったはずだ。しかしそれほどのきつさも感じず登っていく。まだその辺りに来てないという事か。
 やがてどこが沢筋なのかわかりずらい斜面に出る。左右は舞う雪に遮られ確認がしづらい。こんな状態の中で滑ったら雪酔いしそうだ。引き返そうか、そんな弱気な気持ちが顔をもたげる。
 真っ白な前方。一体どの辺りまで来ているのか。そろそろ引き返す潮時か、そう思った時眼前の白いベールの向こうに横長の物影が。初めは岩場かとおもったがよくよく見るとそれは人工物のようだ。この斜面から見える人工物。それは王滝頂上山荘以外に考えられない。知らぬ間に山荘がこの大きさで見えるようなところまで登ってきていたのだ。
 自分の現在地が掴めた安心感とここまで来たという嬉しさが相まって足取りは自ずと軽くなる。山荘下のクラスト斜面を慎重にトラバースして一気に王滝頂上へ。
 王滝頂上奥社の石垣でできた塀の中に入る。ここだったら風を避けて休憩できるかと思ったがさにあらず。今日はここも風の通り道と化している。
 風を避けられるところはないかと塀の外に出て山荘の陰に入ってみる。全く風が入ってこないわけじゃないが少しくらいなら休めそうだ。ここでザックを下ろし立ったままで休憩。そういえば今回の山行中座ったのはゴンドラの中だけだった。
 シールを外しいよいよ滑降。しかし、天候は相変わらずで視界が悪い。慎重になってなかなか連続ターンができない。最上部を除いて雪質はいい感じなのだが。王滝のこのルートを訪れるのはスキーでは3回目だが一番いい雪の状態だ。
 天候は回復傾向なのだろう。時折薄日が射す。その合間に連続ターンで滑降。気持ちいい。晴れていれば最高だろう。
 そんなこんなで登山道との出合までおりて一旦そこから登山道を辿りはじめたものの考え直し沢筋に降り直す。更に続く沢筋を連続ターンをきめて進んでいく。
 沢筋が終わると灌木がまだ頭を出している斜面となりそこを慎重にルートを選びながら下部の登山道へ向かう。ここはもう少し雪があると滑り応えのある広いバーンとなるのだが。
 あかっぱげの少し上辺りで登山道に復帰。すると6名程の登山パーティがラッセルして登ってきた。トレースがありませんでしたかと聞いてみると既に埋まってしまっているようだった。しかしこんな時間からどこに向かうつもりなのだろう。王滝まで行けたらいいとは言ってたけど…。ラッセル訓練なのかな。
 あかっぱげから下はトレースを滑ったり脇のパウダーを味わったりしてあっという間に田の原の遙拝所の辺りまで降りた。後はスキーをはいたままトレースを歩く様にして辿って駐車場まで進みそこから林道をゲレンデまで降りた。晴れてきつつあるゲレンデは多くのスキーヤー、ボーダーで賑わっており華やかだった。

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