伊吹山スキー場ゴンドラ乗り場…この先動き出す事があるのか。
一合目までの登山道は雪がほとんどなく…
一合目ゲレンデにはいくつかのシュプールが残っていた。
二合目から一合目を見下ろしたところ…草だらけで滑れません。
三合目ゲレンデ…家族連れや若者で賑わったものだが。
六合目避難小屋…このあたりガスっていて行き先がわからない。
八合目からは更に急斜面となり厳しい歩行となった。
覚心堂のお堂…24時間解放で助かります。汚さないようにしましょう。
覚心堂の中。休憩場ではないので居住性は期待しないように。
七合目より下は灌木や草が出ている斜面を滑っていった。
三合目に戻ってきました。晴れていたらなあ…
一合目でザックをおろしたら人懐っこいワンちゃんが寄ってきました。
ここ数日、雪が降り続けていた気配の伊吹山。
ここを逃すとまたいつ雪が降るのかわからない。
ここは行かねば。
前日、友人のそばつるがワカンで登っている。
一番ラッセルで5時間半かかったそうだ。
彼の情報によれば上部は膝下ラッセル。
雪質も柔らかかったとの事。
彼の後には数人のスキーヤーも登ってきたらしい。
期待ができるかも。
夜が明けぬ前に伊吹スキー場ゴンドラ前の駐車場に到着。
噂通りゴンドラは動いていなかった。
帰り際に確認したところ受付に「9月の点検で不備が見つかったため運休します」の張り紙。
これだけ長い期間運休しているところを見ると直すつもりはないらしい。
準備をして7時にスタート。
上空は曇っていて今にも散らついてきそうだ。
昨年2月に訪れた時は登山口まで雪が積もっていた。
しかし、今回は登山口からしばらく雪がない。
下山も板を担ぐ事になりそうだ。
一合目が近づいてくると次第に雪が見え始める。
しかし、シール歩行できるような状態ではない。
一合目のゲレンデに至ってやっとシール歩行できるようになった。
ゲレンデにはいくつかのシュプールが残されていた。
恐らく前日のものだろう。
しかしかなり積雪は浅い。
下山時に滑れるかどうか微妙なところだ。
雪が降り始めてきた。
どうも今日は天気がよろしくないようだ。
今年で4年連続で冬に伊吹を訪れているが一度も晴れたためしがない。
伊吹山に嫌われているのだろうか。
二合目から三合目にかけては雪が少ない。
草むらの間に雪が積もっているという状態だ。
これではまともには滑れそうにない。
一登りして林道に出るとなんとか滑れそうな雪量。
しかしこれとてまともには滑れないだろうな。
三合目のゲレンデをトラバース。
草が伸びていてかつての賑わいが嘘のような感じだ。
このスキー場もなくなっちゃうのかなあ。
それなりに思い出があるんだけど。
奥美濃に行っている緑さんからメールが来た。
晴れてきたそうだ。
石徹白にするか、伊吹にするか迷っていたが選択を誤ったか。
五合目あたりからガスが濃くなってきた。
六合目の小屋のあたりはホワイトアウトのような状態。
大丈夫かなあ。
でも北へ進んでいけば何とかなるか。
ショートカットを繰り返して少しでも時間稼ぎ。
しかしそれも上部に至ると斜度がきつくてできなくなる。
今日はシールの効きもクトーの効きも良くない。
ずるずる滑る。
雪質のせいだろうか。
七合目からは灌木が出始める。
滑っていてこの中に入り込んだら厄介な感じだ。
八合目を過ぎると急斜面の連続となる。
慎重に苦手なキックターンを繰り返して登って行く。
もっとちゃんとできるようにしとかないとな。
八合目、九合目あたりでも雪面から草が出ている。
雪が少ないっていう事かな。
九合目で少しガスが晴れて六合目あたりまで見下ろせた。
ここからまっすぐ滑り降りていけそうな雰囲気だ。
山頂台地の積雪は1mぐらいだろうか。
ガスに包まれた中を進んで行くとやがてお堂がみえてきた。
10時40分、山頂の覚心堂到着。
24時間開放されているお堂だ。
休憩の前に三角点に寄ってくる。
晴れていればいい眺めだが今はガスの中。
少し雪のかぶったヤマトタケル像を見てからお堂に戻る。
夏は賑わうまわりの売店も今は半分雪に埋もれている。
お堂に入って湯を沸かす。
そして無頼派で乾杯。
しばらくしてスキーヤーが二人入ってきた。
雪がある事を期待して大阪からみえたとの事。
思ったより雪が少なく残念がられていた。
またしばらくして単独のスキーヤーが入ってきた。
この方も大阪からみえたそうだ。
以前から思ってた事だけど大阪、関西の方ってバイタリティーあるなあ。
その後登山者が二名訪れた。
小牧と豊橋の方だった。
なんだか大垣から来て気軽に登ってるのが申し訳ない感じだ。
無頼派をチョビチョビやりながらたっぷり休憩。
カップラーメンを食べて腹ごしらえもすんだ。
さあそれでは滑降とまいりますか。
12時40分、外に出るとまだガスっていた。
雪は到着前にやんでいたがこれでは視界が悪い。
慎重にいこう。
九合目から沢に向かってドロップ。
最初、草の出た斜面だが少し下るといい感じ。
ここを慎重にターンしながら下りていく。
初めて滑るけど結構いい感じだ。
八合目付近で登山道へ復帰。
ほんとはまっすぐ滑り降りていきたいがガスのため途中がわからないのでやめた。
登山者が結構登ってくる。
単独、パーティー、いろいろだ。
中にはもう少しというのに八合目で引き返すパーティーも。
登山道を少し降りて再び登山道を離れた。
そこからは灌木と草の出る斜面を下りていく。
まばらだからそれほど気にならない。
降りるに従ってガスが薄くなってくる。
登山のパーティーがこちらを見ていたので手を振ったが無反応だった。
さみしい…
三合目からは登山道以外は草がかなり出ていて滑れない。
狭い登山道を苦労して下りていく。
途中から眼前に琵琶湖が見え始めた。
なんだか報われた感じだ。
二合目あたりはスキーでは登山道は降りられない。
林道に雪が付いているのでそちらを降りて行く。
それとて下部は雪が少ない。
一合目ゲレンデは気持ちよく滑る事ができた。
もう少し融けると滑れないだろうな。
降りきると人懐っこいワンちゃんが出迎えてくれた。
お菓子をやろうとしたが飼い主に呼ばれて行ってしまった。
後は板を背負ってぬかるんだ登山道を下った。
感覚的には随分早く降りたつもりだったが時計をみると結構時間が経っていた。
下山は午後2時25分。
下山して伊吹を見ると結構晴れてきた。
下山後晴れるのも4年連続となった。