取り付きからしばらくは緩やか。雪面は固い。
急登を登っていく。斜面に広がるブナ林が素敵だ。
主稜線に合流すると御嶽山がきれいに見える。
広い稜線は北側にブナ林が広がる。
日照岳までもう一登り。一宮の登山者が先行していく。
山頂は360°遮るものなし。北アから白山まですばらしい展望。
雪質は今イチだったが楽しい滑りができた。
体調が良くないので28日は休養日と思っていたが天気がいいと聞いてはじっとしていられない。
前から予定していた通り日照岳に向かった。
登り口は保木トンネル東側手前。
車道脇の広場には湘南No.の車が既に停まっている。
その後ろに車を停め出発。
ひろとろさん達が辿ったルートをトレースする。
林道らしき道型から取り付いてすぐ沢沿いの緩やかな樹林帯を進む。
雪は締まりすぎるくらい締まっている。
しばらくすると急尾根の登高となる。
キックターンと斜登高で高度を稼いでいく。
何故か今日は汗を多量にかく。
頭から汗が滴り落ちる。
気温が高いせいか、体調が悪いせいか。
やがて斜度のゆるやかな痩せ尾根になる。
この右手側が滑り頃の沢になっていて帰りはここを滑った。
ブナ林の間をすり抜けるようにして降りる斜面だ。
パウダーなら気持ちのいいツリーランになっただろうがあいにく重雪だった。
その後は急登、緩斜面、急登となり主稜線に出る。
最後の急登は積雪の下がクラストしていてなかなかやっかいだった。
主稜線の手前は素敵なブナ林でホッとさせられる。
主稜線に出たところで早くも滑降してくるテレマーカーさんに出会った。
湘南No.の車の方だった。
朝こちらに出てきてもうこれで帰るそうだ。
貧乏性の僕にはちょっと真似できない。
主稜線からは御嶽山がきれいに見えた。
午前の陽光に照らされて山頂付近は輝いている。
今日は見栄の緑さんが行ってるはずだ。
山頂までは比較的緩やかな登りだ。
ただ雪面がクラスト気味なので慎重に。
クトーを装着すれば楽そうだが今更付けるのも面倒くさい。
山頂手前の稜線は広く右手にはブナ林が広がっている。
この中を滑り抜けていくのは気持ちいいだろう。
実際に気持ちよかった。
山頂直前で南東尾根をあがってきた二人に出会う。
足下は登山靴だ。
一宮から来られたそうだ。
いずれ願教寺山に登りたいと言って見えた。
三月下旬に予定しているらしい。
10時50分山頂着。
山頂は360°遮るものなし。
文句なしの展望だ。
北アルプスから白山まですばらしい眺め。
春の陽気に長時間休憩しようかと思ったが意外と風が冷たい。
プシュー後、一時間そこそこで下山を始めた。
広い稜線をブナを縫いながら滑り降りていく。
雪がよければ最高のロケーションだろう。
沢は雪がゆるんでいたが重雪だった。
急斜面を慎重にターンをきって下っていった。
ここもブナ林がすばらしく雪がよければ楽しいツリーランができそうだ。