0903notanishohji of 鈴鹿・美濃の山歩き

P3016890.JPG野谷荘司山

2009年3月1日(日)晴れ  飛騨  白川  野谷荘司山  山スキー  単独

7:00 トヨタ自然学校脇駐車地 → 7:25 尾根取付き → 9:40 赤頭山ピーク手前 →
10:30 山頂稜線平坦地 → 10:50〜12:20 野谷荘司山山頂 →
12:45 東ルンゼ上部 → 13:20 駐車地



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まだ雪のつくスーパー林道を進む。トレースが賑やかだ。

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ブナ林の急登が続く。ここを滑っても楽しそう。

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無木立の急斜面が立ちはだかる。何とかスキーで登りきった。

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無木立の稜線が続く。その中を先行するスキーヤーとボーダー。金沢の方達だ。

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赤頭山の北斜面を慎重にトラバースしていく。

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上部の稜線。左側斜面を登っていった。

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野谷荘司山頂から白山。本日も最高の天気。

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上部稜線脇の斜面は雪が適当に緩んで楽しく滑降。

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東ルンゼは無木立に近い沢。下まで雪がありいい感じだった。

日照岳から下山して平瀬で温泉につかった。
その後,野谷荘司山の登り口を下見しから道の駅白川郷で車中泊。

朝、登り口に行くと既に数台の車が停められていた。
それぞれ準備を終え次々出発していく。
僕も準備をし後を追うように7時に出発。
しばらく雪に埋まったスーパー林道を歩き白谷の手前で左脇に逸れ尾根に取り付く。

尾根はすぐに急登となる。
雪面は昨日に引き続き固い。
急登が続きそうなので始めからクトー装着。

尾根が一旦緩やかになるとトレースが賑やかになる。
一体何人登っているんだろう。
しかしそれらが昨日のものだと後で知った。

尾根はその後も急登が続く。
苦しい登りが続くが尾根はすばらしいブナの森になっていて救われる。
中には結構な大きさのブナもあってしばらく見とれたりした。

1250m付近から無木立の急登。
雪面もまだ緩んでない。
上部は雪割れがあって大きく口を開けている。
登れるかなあと思いつつスキーのまま取り付く。
つぼ足のトレースが付いているがスキーで登った跡はない。

四苦八苦しながらも急斜面を登り終える。
そこからは三方岩岳が見えその間にある谷の深さが初めて感じられた。
この先は無木立の稜線が続く。

もう一登りして斜度が緩やかになったところで休憩。
体調のせいか、それとも気温のせいか無茶苦茶汗をかく。
水分補給をしないと進めない。
真夏のヤブコギでもこれほど汗をかかないんじゃないか。

休んでいるとスノーボードとスキーの二人組が追いついてきた。
見るとスキーヤーのシールに雪が団子になって付いていた。
その方はつぼ足の方がましだと言ってスキーを背負って歩き出した。
僕も自分のスキーを見てみると雪が付着していた。
でもスキーを背負うのは嫌なのでシールワックスを塗りたくった。
それでなんとか団子になるのを防げた。

赤頭山の手前に来ると男性が一人休んで見えた。
その傍らで先ほどの二人組がアイゼンの準備。
ここからは赤頭山北斜面のトラバースなのだ。
しかし先行者のトレースは見当たらない。

休んでいた男性に聞くと今日こちらを登っているのは今のところ我々だけのようだ。
途中、三方岩山との中間尾根を登るパーティがあったがどこに向かっているのだろう。
それにしてもあんな急斜面をよく登っていくものだ。

アイゼンの準備している二人を置いて先に斜面に入った。
こちらはアイゼンを持ち合わせてないのでスキーのままだ。
無木立の斜面で斜度も結構ある。
その上雪面はクラスト気味。
滑落したらヤバいだろうなあ。

一歩一歩慎重に進んでいく。
そしてなんとかこの難関を乗り切った。
乗り切ったところの稜線で休憩していると先ほどの単独の方がアイゼンで追いついてきた。
流石にアイゼンだと楽々渡れた感じだ。

単独の方はそのまま続く稜線に進んでいった。
それを追いかけるように僕も稜線を進んだ。

スキーで稜線を辿るのは厳しいので稜線左下の斜面を登っていく。
雪が緩んでいて思ったより歩きやすい。
すぐに先行の方に追いついた。

「スキーで登りきろうとするなんて根性ですね」
「これしか道具を持ってきてないんでしょうがないんですよ」
アイゼンの事は頭になかった。
現場に来てあった方がいいとわかったが既に遅い。
これから行こうという人はぜひアイゼンは持っていってください。

稜線までの急登を何とか登り終えると平坦地に。
そこには数多くのトレースがあった。
しかしそれらの主達の姿はどこにも認められない。
あとから調べると前日に福井のYMADAさん達が登ってみえた。
そのトレースのようだ。

目標の野谷荘司はこの平坦地から西に進んで鞍部を越え一登りしたところだ。
10時50分到着。
やったー!
体調があまり良くないので途中敗退もありだなと思っていたが何とか登れた。
しかもどうやら一番乗りのようだ。

山頂は360°遮るものなしの大展望。
特に白山のその姿は雪の少ない今シーズンと謂えども神々しい。
昨日見えた北アルプスは今日は生憎雲の中。
東には一月に登った猿ケ馬場が思いのほか近くに見える。

やがて単独の方と二人組が山頂に到着。
単独の方は小松からみえたと事だ。
近いようで回り道しないと来れないから結構遠いんですと言ってみえた。

二人組の方は金沢の方だそうだ。
スキーの方はブログをやってみえるようで(「Beautiful Mountains」http://kfuruka.spaces.live.com/)
単独の方が持っていた地図はこの方のブログからプリントしたもののようだった。

話をしていると滑降のルートは白谷へ降りるよりいい所があるとのこと。
地形図上1324mの表示がある尾根の北側の沢(東ルンゼ)が林道まで雪があっていいらしいのだ。
その話にのってみる事にした

休憩を終え12時20分、3人を見送って山頂を出発した。
上部は雪がいい感じで緩んで楽しく滑る事ができた。
まだガリガリの赤頭山北斜面をトラバースしてしばらく尾根沿いを進むと目的の沢の上部。

二人組が滑ろうとしているところだった。
その二人が滑るのを見てこちらもドロップした。
まず1450m付近からの急斜面を滑っていく。
無木立からブナ林へ入っていく斜面はなかなかいい感じ。

山頂で聞いたように無木立の広い沢がずっと続いている。
これは確かにいい!
しばらくは気持ちよく滑っていく。
しかし下部に至り沢が細くなると雪が重雪になる。
ターンが慎重になる。
その分足腰に応える。

細い沢が終わると広い緩斜面となる。
ここを気持ちよく滑り降りていくと林道に。
後はここを辿っていく。
山頂から一時間で駐車地に着いた。
今日も楽しい山行となった。

片付けをしていると次々にスキーヤーが降りてくる。
どうやら三方岩山に向かった方が多かったようだ。
いずれそちらの方にも行ってみたい。

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