0908somugiyama2 of 鈴鹿・美濃の山歩き

P8309511.JPGミヤマ谷〜蕎麦粒山2

2009年8月30日(日)曇り 奥美濃 揖斐川町坂内 蕎麦粒山 沢歩き 
W女史 tsutomu

7:00 大谷川ニシマタ谷出合駐車地 → 8:30〜8:40 林道(跡)終点 →
9:20 二俣 → 11:20〜12:40 蕎麦粒山三角点 →
14:35 大谷川ニシマタ谷出合駐車地



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工事中の林道を奥へと向かう。

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林道後は草木の薮に覆われて歩きづらい。ヒルの歓迎も受ける。

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沢に入るとホッとする。W女史は久し振りの沢にテンションが高めだ。

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難しそうなチョックストーンを何とか登りきった女史。すごい。

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右またに入っていくと滝が幾つか現れる。女史が積極的に登っていく。

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美しい滑滝が現れた。心が洗われるような美しさ。

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40〜50mはあろうかという大滑滝。すばらしい。

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滝を越えると沢は穏やかになりすばらしいブナの樹林が広がる。

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沢の詰めで振り返ると小ソムギのとんがった頭が見えた。

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山頂付近はガスっていて展望が得られなかった。

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下山は今回も西の稜線の切り開きを辿る。ブナの樹林でホッと一息。

W女史から久し振りに連絡が入った。
御岳の尺ナンゾに行って以来だから約4ヶ月ぶりか。
沢に行きたいという。
こちらは何時でも沢に行ってるのでOK返事。

当初は山日和さんととっちゃんが行った黒津川にしようと思っていた。
しかしW女史とは初めての沢歩きである。
初見の沢に行くのはちょっと気が引けた。
それで急遽行き先を蕎麦粒山に変更。
一週前に行ったミヤマ谷に行くことにした。

集合場所の道の駅坂内で車を乗り合わせて大谷川の林道に入る。
道中話を聞くとミヤマ谷には数年前に行った事があるらしい。
しかも下りはカゴカケ谷を下ったという。
話を聞いてビックリ。
これは黒津川に初見で行っても問題なかったかも。

前週と同じく工事の為の車止め前に駐車。
準備を整えてあの嫌な草薮の林道に向かう。

草薮に埋もれた林道は相変わらずうっとうしい。
その中を僕が先に立って歩いていく。
後ろのW女史はしきりとヒルを気にしていた。
かなり襲われているようだ。

W女史の為にも早くこの草薮を抜けなければと急ぐ。
しかし結局終点までは1時間半かかってしまった。

終点の広場で沢支度。
終点の少し先から沢に下りる。

前週と同じく沢に下りてその豊かさに心が躍る。
W女史も久し振りの沢にテンションがあがっていた。

W女史は今年初めての沢らしい。
山は海外の山と岩登りに少し行ったくらいとの事。
沢に行きたくてしょうがなかったらしい。
でも行く相手が見つからず僕に白羽の矢を立てたみたいだ。

奥美濃の沢が好きらしい。
ミヤマ谷を歩きながらそんな事を呟いていた。
沢を詰めてヤブを漕いで山頂に至るのがいいらしいのだ。
なかなか得難い人だ。

快調に沢を進んでいく。
W女史に先に行ってもらったのだがその足取りは軽やかで速い。
ちょっと気を抜くと置いていかれてしまう。
これは山スキーの時と同じ感じだ。
足腰が強いのだろう。

やがて前週巻いたチョックストーンが現れる。
ここをW女史は苦労しながらも登っていった。
唖然としてみていた僕は前週と同じくすごすごと巻いていった。

次に現れた6mと8mの滝はW女史も流石に登れず左から巻いた。

二俣は今回は右にとる事にした。
山日和さんから滑の大滝があると教えてもらったので見てみたかったのと
二週連続同じルートは流石に嫌だったから。
それにW女史も右俣は初めてのようだ。

右俣は取り付きが多段8m程の滝になっている。
ここは問題なくクリア。
とすぐに6mほどの滝が現れる。
ん〜、ちょっと難しそう。
しかしW女史は右側から直登。
すごいなあ。
負けじと僕も左側を直登していった。
ちょっと怖かった…

次に現れたのは美しい20m程の滑滝。
ここは楽しく直登。
滑らかな流れが本当に美しかった。

滑滝の上は巨岩帯。
そこを女史は軽快に越えていく。
こちらは付いていくのに息が切れる。
やがて10mほどの簾滝。
ここは流石に直登できないねって先に右から巻き始めた。
と「登れる!」と女史の声。
そして彼女は登っていった。

大丈夫なのかと巻いて落ち口に出てみると
ちょうど女史も落ち口からニコニコ顔であがってくるところだった。
落ち口から下を見るとここを登ったとは信じられない。
でも女史は事も無げで水を被るところがあって嫌だったと。
ん〜、大したもんだ。
というか今や頼もしい。

簾を越えてしばらく行くと目を見張る大滑滝が現れた。
両側は岸壁、その間の岩場を落ちてくる広い流れ。
落差は4〜50m程だろうか。
山日和さんのいっていたのはこれに違いない。
山日和さんによれば直登できるらしい。
しかし最後まで直登できるのか。

ちょっと息が上がってきたので滝下で少し休憩。
見上げる滝は美しくてこのままここで過ごしてもいいくらいだ。
でも今日は山頂を目指そう。

下部から中段までは薄い流れの中に足場をとって楽しく登れる。
しかし上部がちょっと難しそう。
女史もその前でルートを探っているのか立ち止まっている。
右のルンゼから巻き気味にいけば楽に越えられそうだ。
しかし女史は滝の左側に取り付いた。

一段登ったところで下で見守っていた僕を手招きをする。
どうやらロープを出してくれるらしい。
はじめちょっとその意図がつかめなくて戸惑った。
しかし出してくれたロープはありがたく利用させてもらって滝に取り付く。
はじめて確保してもらって滝をのぼった。

もう一段上へは比較的簡単にあがれた。
しかし最後の落ち口までが難しそうだ。
これを女史が何とか越えてた。
続いて僕。
ちょっとスタンスが見つからず苦労したがなんとかクリア。
途中女史がロープを出してくれたがそのまま登った。

たぶん一人だったら巻いてるなあと思いながら改めて女史のすごさに感心。
沢登りの相棒としては本当に頼りになりそう。
これからもいろんなところに同行してほしいなあ。

その後は幾つか小滝がありその先は沢が広がり明るくなる。
ここはほぼブナの樹林帯だ。
この辺りからブナが目立つようになる。
蕎麦粒山は意外な程ブナが豊かな山であるようだ。

その後主流の沢はまた狭くなり斜度を増していく。
振り返れば小ソムギの目立つピークがブナの樹林越しに見える。
晴れていればいい絵になりそうだが先ほどから薄いガスがかかっている。

徐々に高度を上げていくと涸れ沢になりやがてヤブに突入。
しかし前週のヤブに比べるとすかすかで歩きやすい。
灌木の枝を掴みながら急登していくと稜線の登山道に出た。
と言ってもあまりヤブと変わりない。

登山道を辿って進んでいきすぐに三角点広場に。
しかし本日はガスがかかっていて自慢の景色はほぼ見えない。

虫がやたらとうるさいので蚊取り線香をともし休憩。
山や沢の話をしながらゆっくりと楽しいひと時を過ごす。
女史が久し振りに沢歩きができたことに喜んでいたのが印象的だった。

下山は前週と同じ西の切り開きを下りていった。
改めて下ってみると踏み跡のかなり薄いところが数カ所あった。
このルートを利用しようと考えている方は要注意。
灌木を切った跡や笹を刈った跡を注意深く見る必要がある。
途中にマムシを二匹見たのでこれも要注意。

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