0911tashirogoe of 鈴鹿・美濃の山歩き

PB280709.JPG田代越

2009年11月28日(土) 晴れ 養老山脈 田代越 山歩き そばつる tsutomu

8:50 尾根取付き → 9:50 太田(点名) → 10:50 鎌知土(点名) →
11:20~12:35 鉄塔尾根休憩地 → 13:50 麓の神社 → 14:10 駐車地



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駐車地から三角点のある尾根をのぞむ。いい天気になりそうだ

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ちょっと薮っぽいが比較的歩きやすい尾根。目印もちらほら。

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やがて整備されたような気持ちのよい道になる。

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養老山脈のどこでも見られる古い道型。ここにももちろんあった。

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鉄塔広場から木曽三川をのぞむ。

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鎌知土の三角点。樹林に覆われてひっそりしている。

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鉄塔尾根の日だまりで休憩。MTBが近くを走っていった。

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下った支尾根にも感じのいい道型が残っていた。

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麓の神社は何故だか新しかった。

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小学校跡に残る金次郎像。見晴らしのいい小学校だったようだ。

 そばつるとの山行にしては珍しいくらいの晴天だ。今回はそばつるが午後に用事があるという事で近場の養老山脈に向かった。
 大垣からR258を下り行基寺を過ぎたあたりは山並みが揖斐川の流れに接している。この時季、尾根には色づいた木々がちりばめられていい雰囲気がある。それほど奥に入っているわけでもないのに山深いところにきた感じのところだ。その中に一段と揖斐川側に張り出した尾根がある。仕事で近くに来る度に気になっていたというそばつるの希望で今回はその尾根を歩く事にした。
 南濃町山崎の集落に入って伏流になった川沿いの広場に車を停める。ここから伏流を渡って尾根に取り付く。取り付きはちょっと急斜面だが後は雑木林の穏やかな尾根が続く。
 尾根筋にはわずかに踏み跡があり目印もある。養老山脈の尾根はどこでもそうだが結構人に歩かれている。人と山の関わり合いの近さを感じる。
 少し登ると地形図上の点線路を合わせる。ここからは踏み跡は明瞭になり整備された遊歩道のような雰囲気のところも現れる。目印もかなり賑やかでそちらはちょっと煩わしく感じる。
 常緑樹の多い樹林に差す木漏れ日をくぐりながら歩くのはとても気分がいい。プロムナードのような尾根は心身をリラックスさせてくれる。そばつるが珍しく気持ちいいと呟いていた。
 時折シダの薮や倒木が行く手を遮るが概ね歩きやすい。麓からのルートは無数にあるようで幾つも道を合わせて高度を上げていくと尾根が緩やかになり三角点が現れる。点名「太田」。その名が近くの木肌に大きく刻まれていた。
 穏やかな尾根の雑木林の中を落ち葉を踏みしめながら進むと般若谷左岸のピークに立つ。さしずめ「般若の頭」とでも呼ぼうか。雑木林の気持ちのいい平になっている。
 右手の鞍部に下りると左手にトラバース道がある。しかしここはあえてまっすぐ進みピークを歩く。この辺りの雑木林もいい感じだ。その雰囲気に思わず歩き過ぎてしまいルートを外してしまった。
 田代越へ続く尾根は歩きはじめはやせているが徐々に広くなっていく。すると道型のようなものが現れる。古道跡であろうか。
 養老山脈の東側にはこんな感じの道型が多く残っている。それを見つけて歩くのは養老山脈を歩くときの楽しみだ。乾いた落ち葉をサクサクと踏みながら古の往来に思いをはせる。
 やがて送電線鉄塔に出る。ここからは揖斐川、長良川、木曽川の木曽三川の雄大な流れが見下ろせた。
 やがて斜度が増し道型を外して雑木の斜面を一登りすると三角点に出る。木々に囲まれて展望はない。点名「鎌知土」。しかし、近くに掲げられた真新しいパネルには「田代越」の銘が刻まれていた。「越」がつくピーク、あるいは点名はあり得ないんじゃないかと思いながらここを後にする。
 この辺りは地形図で見ても地形が複雑だ。尾根も幾つか派生していて休憩地を探しているうちに下る予定の尾根を外してしまった。GPSを使っていたにもかかわらず…。情けない。
 気を取り直して行基寺に下る鉄塔尾根に乗る。明瞭な道が尾根沿いの山腹に続いている。そこには先ほど田代越えあたりですれ違ったMTBのタイヤ痕が残っていた。
 このあたりはMTBのルートになっているようでこの後も何台か登山道を下っていくのを見た。それも結構スピードが出ていた。そばつるはわざわざこんなところに来なくてもと言っていたが立場がかわればこちらがそう言われているだろう。それぞれに山の楽しみ方がある。登山者と山スキーの関係とて同じなのだ。大切なのはお互いの楽しみの領分を尊重し合う事だろう。
 途中の雑木林の日溜まりで休憩をとった。少し寒かったが気分のいい山歩きで休憩も気分よく過ごせた。いわゆるハイキングの域を出ない今回の山行だがこんな山行が実は大好きだったりする。
 鉄塔を越えたあたりから登山道を外して山崎北谷左岸の尾根を下っていく。ここも古い道型が残っていた。ほとんど目印といったものはなく雰囲気がいい。
 先頭を歩くそばつるが何度かルートを外しそうになりその度に後ろから訂正を入れる。まあ、間違ったとしてもたいした違いはないのでいいのかもしれないが。
 やがて樹間を通して池が見えやがて目標にしていたまだ新しい社の建つ神社脇に降り立った。そこからはとぼとぼと舗装路を駐車地まで歩いた。途中、小学校跡らしいところがあった。校庭らしき広場の脇には少し風化した二宮金次郎が手にした書物から視線を外してまっすぐ正面を見て立っていた。

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