1101sirao-washi of 鈴鹿・美濃の山歩き

P1230039.JPG白尾山〜鷲ケ岳

2011年1月23日(日) 曇り後晴れ 奥美濃 白尾山~鷲ケ岳 スキー 単独

8:00 リフト乗場 → 8:25 スキー場トップ → 
10:15~30 白尾山 → 11:15 P1667 → 
12:30 P1653 → 13:05~35 鷲ケ岳 → 
15:20~40 白尾山 → 16:25 ゲレンデトップ → 
16:40 リフト乗場



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リフトを利用してスキー場トップまであがる。

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白尾山まで素敵な樹林の稜線を進む。

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白尾山から見る鷲ケ岳はまだまだ遠い。

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雪庇の発達した稜線をシール歩行。

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痩せ尾根にはモンスターも発達していて巻く。

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鷲ケ岳まで後一登り。

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山頂は360°の展望。これはオサンババ(山中山)

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ゲレンデは人気がなくなり静かだった。

 ゴーグルを忘れた事には道中で気付いた。しかしジャケットまで忘れてくるとは。幸先の悪いスタートとなったものだ。 リフトを乗り継いで白尾スキー場のトップまで上がる。その料金1500円。高いなあとチケット売場で言ったら午前券なら2000円でお得ですよって勧められた。午前中に下山してくれば確かにお得な使い方ができるだろう。でも今回のプランで午前中下山はあり得ない。
 スキー場トップから白尾山までは登山道が整備されている。と言ってもそれを有効に使えるのは無雪期の話。厳冬期には雪に埋もれていてそれらしいところを辿る事になる。今日はトレースもない。まあ尾根筋を辿れば問題はないだろう。
 登山道を少し下って尾根筋を歩いて行く。ラッセルは踵程度。雪は若干重めだ。カワズ洞国有林の表示板の辺りからしばらくはいい感じのブナ林が続く。
 尾根が広くなると斜度も緩くなり穏やかな樹林帯となる。なんともいい感じのスノーハイクだ。これで晴れていれば言う事無しだが空はまだ曇ったままだ。
 それでも天候は回復傾向にあるようで、それまで姿を隠していた白尾山を進行方向に見る事ができた。なんとかこの気象状態が続いてくれればいいのだが。
 尾根筋の斜度が徐々に増して最後に急斜面を登り終えるとブナの立ち並ぶ白尾山山頂だ。
 天候はかなり回復して山頂からは今登ってきた尾根筋、その向こうに白鳥の街が見える。北を見れば背丈を競い合う様に幾つかのピークが連なる稜線。一番奥にかすんで見えるピークが鷲ケ岳。随分遠く見える。
 山頂から北東に延びる稜線に降りる。すぐに小高いピークになりそこを越すと右手下に烏帽子岳、山中山(オサンババ)の稜線につながる尾根が見える。とても穏やかな尾根でスノーハイクしたら楽しそうだ。しかし今は立ち寄る時間はない。
 広くて気持ちのいい尾根を緩やかに登っていく。やがて徐々に尾根が狭くなってくると1667mピーク。ここからは雪庇に注意をしながら進んで行く。
 やがて前方に細く切り立ったピークが現れた。こんなところ越せるのかと思いつつ登っていった。
 ピークには思ったより簡単に登る事ができた。前方に鷲ケ岳がきれいに見える。しかしその先がない…。急激に落ち込んでいるのだ。流石にここを降りて行くような勇気はない。
 地形図で確認してわずかに戻ったところから下に降りてピークを巻いて行く事にした。
 戻ったところにある小尾根をわずかに下り急斜面をトラバース。二つ目の小尾根で上部に稜線が見えた。この小尾根を登っていくのがかなり大変だった。急で狭い尾根を細かいキックターンをくり返して登っていく。稜線が近づいたところで雪庇を越せそうなところを狙ってトラバース。なんとか稜線に復帰する事ができたがかなり時間と体力を要した。
 1653mピークに向かう尾根も狭い。途中、雪のモンスターが行く手を阻む。ここは左手側に迂回路を見つけてなんとかやり過ごした。
 ピークに立つと前方に鷲ケ岳がでんと構えていた。あとわずかの距離だ。まずはピークから急なやせ尾根をスキーを横にずらしつつ下って行く。斜度が若干緩くなるとシールでも滑る事ができなかなか楽しい。
 鷲ケ岳への最後の登りはきついかと思っていたが意外とすんなり登る事ができた。
 待望の鷲ケ岳山頂は穏やかな雪原になっていた。遮るものは何もなく晴れていれば好展望間違い無し。今日は生憎の天候で遠くは眺められないが西に大日ケ岳、東に山中山(オサンババ)、烏帽子岳などが見える。それだけでも大満足。
 下山の事を考えるとあまりのんびりもしていられない。そそくさと腹ごしらえをして鷲ケ岳にさよならを告げる。
 白尾山までは上り下りが続くのでシールのままで歩行。帰りも難関となるだろうと思われた痩せピークの巻きは意外とスムーズにこなせた。
 難関を越せた事で肩の荷が下りた。後は比較的気楽な雪上散歩。ピークを越す度に白尾山が近づいてくる。
 最後のピークを越えて緩やかに登っていくと白尾山に到着。時間を見ると考えていたよりかなり早く着いた。
 白尾山山頂には僕のトレースの他にスキーのトレースが二つ程あった。ここから引き返しているようだ。
 ここからはシールを剥がして滑降。最初は急斜面だがすぐに緩やかな樹林帯となる。ここをゆったりと滑ろうと思っていたのだが雪質の所為だろうかスキーがやけに滑ってジェットコースター状態。どんどん下って行く。
 幾つか緩やかな登りがあるが先行者が巻いた跡がありありがたくそれをトレースさせてもらう。白尾スキー場の手前になると登りが多くなり疲れた身体にムチを打つような感じになった。流石にスキー場トップへの最後の登りはスキーを担いで壷足で登った。元気な先行者の一人はここもスキーの横歩きで登っていったようだ。すごいな。
 スキー場トップに出るともうリフトは停まっていた。ゲレンデ斜面にはすでに誰もいない。広いゲレンデを思いのまま滑り降りて行った。

 鷲ケ岳はOSKの奥美濃30山A級に分類されている。僕にとっては最後に残された30山だった。


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