1102kanakusoyama of 鈴鹿・美濃の山歩き

P2270074.JPG金糞山

2011年2月27日(日) 曇り 奥美濃 金糞岳 
関ヶ原Nさん(ワカン)、Kさん(スキー)、SEさん(ワカン)、Tsutomu(スキー)

6:25 浅又川林道駐車地 → 7:05 枝尾根取付き → 
8:05 688.7三角点 → 9:20~30 主稜線合流点 → 
11:15~12:05 金糞岳山頂 → 13:00 枝尾根合流点 → 
14:20 浅又川林道 → 14:45 駐車地



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浅又川林道はまだ雪に埋もれていた。

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林道から枝尾根に取り付く。雑木林が気持ちいい。

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688.7三角点から鞍部を渡り急斜面に取り付く。

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急斜面を終えてもまだ急な尾根が続く。

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主稜線に出ると広くて穏やかな尾根が続く。

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山頂ではガスっていて展望が得られなかった。

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緩やかで広大な尾根を気持ちよく滑り降りていく。

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滑降してきた尾根を振り返る。

 山スキーのベテラン、Kさん。スキーで奧美濃の山を随分行ってみえる。金糞岳にも北尾根から行ってみえるとの事。山行をご一緒した際に是非金糞岳に連れて行って下さいと熱烈ラブコール。そんな僕を哀れに思ったのか数日後メールで「金糞岳に行きましょう。」
 スキーのKさんと僕の他にワカンで関ヶ原Nさん、SEさんが参加する事となった。当日は6時に坂内道の駅集合。僕は前日より車中泊してメンバーを待った。
 ゆっくり朝食をとっているともう5時半くらいにはメンバーが揃ってしまいあわてて準備。みなさん気が早い。僕の車に乗り合わせて浅又川林道に向かう。
 林道は入り口からしばらく車一台分の巾で除雪してあったがそれも1キロも行かないうちに終わり。終点に車を停めて出発。
 暖かい日が続いたとはいえこの辺りにくるとまだまだ積雪はかなりある。その中に登山者のものなのかトレースが幾つか残っている。
 途中、道路脇に雪の重みでつぶれた小屋があった。例年の雪量だったら大丈夫だったのだろうか。それだけ今年は雪が多かったという事か。
 トノマタ谷を越えてカーブミラーを過ぎたところから尾根に取り付く。688.7三角点のある尾根だ。
 取り付きからしばらくは急な登りだがやがて穏やかな樹林帯となり気持ちのいい歩行ができる。わずかに下って登り返すと馬蹄形の尾根。スキー組は下る時にここで尾根を間違えた。しかし、結果的には登り返しのない尾根で下るにはかえってよかった。登るのはちょっときつそうだが。
 馬蹄形の尾根を過ぎると尾根が細くなりやがて三角点ピークに辿り着く。ここからは一旦下って痩せた釣り尾根を渡りその向こうの急な山腹を登っていくのだが本当にあの急斜面が登れるのかと思ってしまう。登った事のあるKさんも「本当にあんなところ登ったのかなあ」なんて不安なことを言う。
 痩せ尾根を進んでいくと徐々に斜度が増す。思っていた通りきつい急斜面だが見上げると登れなくはなさそうだ。しかし安全のためスキーアイゼンを装着。その間にKさんは急斜面を先行。さすがにベテラン、こういう難場でも安定感がある。
 Kさんからかなり遅れて急斜面を登っていく。Kさんは尾根筋を細かくキックターンして登っていったが僕は沢側の斜面も利用して広く左右に振って登った。
 急登を終えると穏やかな尾根筋に出る。穏やかと言ってもまだまだ急斜面が続く。ワカンの二人が追いつくのを待って出発。ここからは若輩ながら先行させてもらった。
 急登を終えるとすばらしいブナの森が待っていた。そのすばらしい森のまま尾根は主稜線に合流。
 主稜線は穏やかで広い。そこにブナの樹林が続く。雪はしまっていてワカン組も快適な歩行を楽しんでいる。空は曇っているが尾根の左右に広がる景色はすばらしく近くに大ダワから土蔵の稜線、その向こうに高丸や三周ケ岳、横山岳。今シーズン登ったトガスや湧谷、黒津、天狗山。東に目を移せば奥伊吹スキー場のゲレンデにブンゲン、貝月。その向こうに昨日登った伊吹が見えるはずだが今日はガスに頭を隠している。
 広い稜線がずっと続く。難しい登りはない。奥美濃とは思えない稜線歩きだ。今日は風がほとんどないのもいい。
 上部に行くとガスがかかりはじめた。山頂方向はほとんど見えない。関ヶ原Nさん曰く「こういう広い尾根ではガスに巻かれたり吹雪いたりすると方向を見失うから気をつけないといかん」経験を交えての話は実感がある。Kさんと関ヶ原Nさんは要所要所に目印をしていく。ありがとうございます。
 先頭で歩いていたが1227.2三角点を過ぎた辺りから山頂方向が怪しくなりGPSで方向を確認。GPSは賛否いろいろあると思うがこういう場面で素早くルートを選定できるのは強みだと思う。
 到着した山頂は広々とした雪の台地。残念だがガスに包まれて何も見えない。若干風もあって寒い。後続が到着した後、風を避けてちょっと下ったところの小さな窪地に場所を移動して休憩。何も見えないが楽しいひと時が過ぎていく。
 流石にガスに包まれた中で長時間の休憩はできず腹ごしらえを済ましたところでみんな荷物をまとめはじめた。下る尾根は相変わらずガスに覆われている。ベテラン二人が付けてきた目印が役立つ。
 下りはじめてしばらくするとガスが晴れて楽しくなる。緩やかな斜面とほんの少しの登り返し。広大な中斜面はかっ飛びだ。
 楽しい滑降が続いて登りで使った尾根との合流点に到着。ここからは尾根も細くなり急斜面となりちょっと慎重になる。
 688.7三角点との釣り尾根へ下る急斜面は沢筋を下った。悪雪だったがなかなか楽しく下る事ができた。
 三角点からの尾根を下っていくと空は徐々に晴れはじめ青空が見え始めた。これがもう少し早ければなあと恨み言もでるがそれを差し引いても今日の山行は充実して楽しかった。やがて浅又川林道に出てスケーティングを交えながら下っていった。
 Kさん曰く「この北尾根に3回も来るとは思わなかった。」
 いやいや、ここは3回と言わず何度でも訪れたくなるすばらしい尾根です。また行きましょう!


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