1103kamitaniyama of 鈴鹿・美濃の山歩き

P3130136.JPG上谷山

2011年3月13日(日) 晴れ 福井 上谷山 スキー 単独

6:00 広谷川橋 → 7:40 標高726m → 8:50 手倉山 → 
10:20~12:05 上谷山山頂 → 13:15 標高774m → 
14:20 広谷川橋



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広谷川横の浄水場から尾根に取り付く。

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広い尾根に出るとブナの樹林帯がすばらしい。

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手倉山からは上谷山が遠く見える。

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立派なブナが何本も立ち並ぶ台地。

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ジャンクション手前の痩せ尾根は雪庇が発達していた。

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上谷山への最後の急斜面。クラストしていたら怖そう。

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山頂からの眺めはすばらしい。

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ジャンクション前後までは楽しい滑降。

 気持ちが揺るがないように前日から広野に向かう。広谷川に架かる橋の近くに車を停め車中泊。情報が遮断された山中にいると不謹慎なのかもしれないが山へ行く事に心が高揚していく。
 翌朝、雪のつながっていた橋の袂からスキー歩行をはじめる。少し上がると浄水場がありそこから手倉山尾根に取り付く。天気は上々だ。雪質は思っていたより緩んでいて巾広の板がわずかに沈む。
 植林を抜けると雑木林の穏やかな尾根を登る。上部に至って痩せ尾根や急登を経て標高726m付近に着く。ここからは広くて穏やかな尾根が延々と続く。高度を上げるとブナが多くなる。優しい風景の中の歩行が続く。
 急斜面を二つ程越えると手倉山だ。前方に上谷山がよく見える。標高差はそれほどないがまだ遠い。
 手倉山から穏やかに下り少し登り返すと岩谷川からの尾根の出合。出合の目印らしい赤布があった。この辺りは平坦な地形で立派なブナがいくつもある。時間があればのんびりしたいところだ。
 大きな窪地のある鞍部を登り返すと痩せ尾根が続く。東側に雪庇が発達しており恐ろしげな様子だ。右手側の樹林の急斜面をトラバースするように進んでいく。
 痩せ尾根を越えるとジャンクションに立つ。三国岳とは広い尾根でつながっている。
 ジャンクションからは少し緊張する痩せ尾根の急下降。広い無木立の急斜面を登り返すと穏やかな広い稜線に出て少し進んでいくと広々とした上谷山三角点付近に出た。
 すばらしい眺めだ。琵琶湖、敦賀湾、奥美濃の山々。三国岳から笹ケ峰までの連なりはまるで3000m級の山脈を眺めているようだ。時間が経つと遠くにぼんやりと白山も姿を現した。敦賀湾の方向を見ると今庄365スキー場まで同じような高さで稜線や尾根が続き
広い台地のように見える。その向こうに蠑螺ケ岳の穏やかな稜線が横たわる。
 この揺るぎようのない大地を揺り動かすエネルギーとは一体どんなものなのだろう。そんな事を考えだすと途方に暮れてしまいそうだ。今はただ目前にある姿をそのまま受け止めよう。
 やがてスノーシューの単独者、前日から三周ケ岳にいって雪洞泊をしてきたという二人組の登山者がやってきてやはりすばらしい風景にしばらく見とれていた。
 下山は橋立に降りる尾根を下った。ジャンクション前後までは爽快な滑りを楽しめた。しかしその後は斜度のない尾根が続き重めの雪と相まってスキーが滑らず苦労する。また細かい登り返しもありなかなか体力がいる。最後の広谷川橋へ下る尾根は取付きからしばらくそこそこ滑れたがやがて痩せ尾根の急斜面となりヒヤヒヤの下降(下山?)となった。最後は左手の沢側に逃げて植林を抜けると広谷川橋の袂に出た。

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