1103nobusegatake of 鈴鹿・美濃の山歩き

P3270087.JPG野伏ケ岳

2011年3月27日(日) 晴れ 奥美濃 野伏ケ岳 スキー Sさん、Kさん、SGさん、KTさん、Tさん、GTさん、Hさん、Tsutomu

7:30 白山中居神社 → 9:35 上部林道 → 8:40 和田山牧場跡 → 
10:05 ダイレクト尾根一本ブナ → 10:50~11:10 帰雲山 → 
11:20~12:35 ダイレクト尾根休憩 → 13:35 和田山牧場跡 → 
14:30 白山仲居神社



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白山仲居神社の駐車場は満杯。

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今日の野伏ケ岳は期待できるかな。

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たくさんの登山者に踏まれた立派なトレース。

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野伏ケ岳南面は雪崩が発生していた。

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山頂には大勢の登山客。

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遅れていたSさんを待ちながら休憩。

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ダイレクト尾根北側斜面を気持ちよく滑降。

 当初は栗ケ岳に行く予定だったが白川での雪の状況では難しいだろうと中止。しかしみんなどこかへ行きたくて仕方ない。そこで野伏ケ岳に行く事となった。
 前日白川にいたSGさんと僕は白鳥道の駅にテントを張って前泊。朝起きると駐車場は意外と多くの車で賑わっていた。恐らく釣り人達だろう。
 他のメンバーと合流して石徹白に向かう。道中は昨日の白川と比べると雪が少ない。それでも桧峠を越えると路面にも若干の積雪があった。
 白山仲居神社のトイレのある駐車場は既に満杯。河川敷は除雪されてなさそうなので鳥居付近に駐車して出発。
 石徹白川を越えると林道にも積雪しているがすでに踏み固められていて舗道のようなトレースができている。そこを順調に進んでいく。
 今回はスキー4名、歩き4名の混成部隊だ。スキー組は全員男。歩き組は3名が女性。しかし精鋭ぞろいの歩き組を侮る事はできなかった。今回の山行では歩き組が常にリードしていた。
 林道は何時ものようにショートカットして意外と早く和田山牧場跡に到着。野伏ケ岳や薙刀山は雲がかかっているが先週のどんよりした眺めよりは幾分かましのようだ。ただ風があって寒い。
 ダイレクト尾根へと続く立派なトレースを辿っていく。途中でSGさんが前日に傷めた膝が調子良くないということで残念ながらリタイア。華麗な滑りが見られなくなった。
 ダイレクト尾根への取付きはどのトレースも急斜面の山腹を登っている。数年前に同じようなルートで随分苦労した覚えがあるのだがここは先行者のトレースを追っていく。前回程ではないにしろやっぱりちょっときつかった。ダイレクト尾根の末端辺りに回り込んだ方が楽な気がするのだが。
 尾根上に出たら休憩するのかと思いきや精鋭部隊は壷足のままどんどん進んでいく。少し登ったところでわずかな休憩をとったものの後続のパーティが追いつく前に出発。こちらは後続のパーティに巻き込まれそれを逃れる為に余分なラッセルをする事となった。
 急斜面を登って一本ブナを過ぎると山頂と南斜面が見える。ビックリした事にこの南斜面をスキーヤーが降りてきている。降雪後の雪崩の起きやすいこんな時に…。案の定スキーヤーの下で表層雪崩が起こっているようだ。それを見てスキーヤーはしばらく止まっていた。だがやがて再び滑り出した。なんだか怖くて見ているのが嫌だったが何かあった時に知らんふりもできない。幸いな事に何事もなくスキーヤーはダイレクト尾根上にあがってきた。無事でよかった。たまたま登ってきたところにKさんと僕が居合わせた。彼の話によると雪崩は自身が起こしたようだ。怖い。みなさん、十分気をつけましょう。
 無木立の急登を終えると北東尾根のジャンクションまで後わずか。少し前方にはスキーヤーのパーティが登っていた。
 ジャンクションのところでわずかな雪庇越え。これがうまくいかずちょっとつまずいた感じになったがまあ問題はない。後は山頂に向けて一直線。
 山頂は多くの人で賑わっていた。流石に人気の山だけの事はある。比べて薙刀山を見ると2パーティ位か。中には野伏ケ岳から縦走していったパーティもあるようだが。
 眺めはそこそこにいい。白山は雲の中に姿を隠しているが来週登る予定の小白山や大日ケ岳、芦倉山、丸山といったところははっきりと見える。しかし予想していた事だが風が強くじっとしていると寒い。これでは休憩する気がおこらない。話し合ってダイレクト尾根の一本ブナの辺りで休憩する事にして下山をはじめた。
 ここでも壷足精鋭部隊はタッタカタと急斜面を下っていく。スキー部隊は遅れを取ったがこれは気持ちの余裕というもの。スキーを履いて気持ちよく斜面を滑っていく。
 途中、遅れていたSさんがスキーを担いで登ってきた。もう諦めたのかなあと思っていたが流石である。結局登頂されたようだ。
 ジャンクションからダイレクト尾根へと滑り降りていくと正面ルンゼへ下っているシュプールが幾つかあった。降雪後のこんな日によくやるなあというのが正直な感想。先行者が無事に降りれたからと言って後続が無事とは限らない。後追いはしない。
 急斜面を降りて緩やかな尾根を進んでいくと「お~い」と手を振る人たち。その面々をよく見れば今日ここに来ると聞いていたクワ兄さん達だった。kyuさんやコタマさんもいる。顔を見るとなんだかホッとするメンバーだ。今シーズンはなかなかスケジュールが合わなくて一緒に山スキーに出掛けてないがここで出会えてよかった。また是非どこか一緒に行きましょう。
 クワ兄さん達とであったところで大休止。クワ兄さん達はやがて山頂を目指していった。ただkyuさんはお連れさんが遅れているようで登ってくるのを待っていた。お連れさんが登り着いたところで山スキー慣れしてない二人を率いてダイレクト尾根の北側斜面へ滑り降りていった。すごいなkyuさん、流石だわ。
 Sさんが山頂から降りてきて休憩を終えたところで我々もkyuさん達の降りていった斜面にドロップした。
 しばらく正面ルンゼに向けてトラバースしていくと格好の斜面があった。ほぼ無木立と言っていい斜面で滑り出すと雪質も良く気持ちよくターンを決められる。ハイテンションになって下っていくと樹林の中でkyuさん達が休憩していたのでそばにより挨拶。ここはいい斜面だねとお互いに確認しあった。
 後は和田山牧場跡に向けて滑り降りていく。登りのトレースとであったところからは何時ものように緩いけど苦しい登り。これをなんとかクリアして和田山牧場跡に辿り着く。
 和田山牧場跡周辺はスノーモービルのグループで賑やかだった。実はダイレクト尾根の途中からツーサイクルエンジンのエキゾーストが轟いていてビックリしていた。彼らにすれば他にこうして遊ぶところがないからここに来るという事だがどうにもここに似つかわしくないと感じるのは僕だけだろうか。
 和田山牧場跡からは植林の中をショートカットしながら下っていった。石徹白川の橋を渡ると既に荷物を降ろした壷足組のTさんが出迎えにきていた。流石に精鋭部隊。最後まで余裕の構えだった。

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