1104kohakusan of 鈴鹿・美濃の山歩き

P4030048.JPG小白山

2011年4月3日(日) 曇り後晴れ 奥美濃 小白山 スキー 
Sさん、関ヶ原Nさん、Kさん、SGさん、
KNさん、GTさん、SBさん、FJさん、Hさん、Tsutomu

7:15 白山中居神社 → 9:25 東尾根最低鞍部 → 
11:10 小白山北峰 → 11:30~45 小白山南峰 → 
12:10~13:10 小白山北峰 → 13:45 最低鞍部 → 
15:05 白山仲居神社



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取付きはきつい急斜面。

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穏やかな台地をしばらく歩き尾根に取り付く。

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尾根上には檜の巨木が点在。

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穏やかな尾根はブナ林がすばらしい。

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北峰手前のリッジでスキーをデポ。

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北峰から南峰へ痩せ尾根を渡っていく。

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さあ、滑りましょう!

 一月に大雪の為中止になった小白山に登ってきた。前日にそばつるが単独で東尾根から南峰まで行っておりトレースがあるのが強みだ。
 白山仲居神社の駐車場は今日も混み合っていた。先週と同じ鳥居前に駐車し出発。
 流石にこの一週間で雪は少なくなっていて石徹白川の橋もそれに続く林道もすでにスキーを履いて歩く事はできない。それでもわずかに進むと豊富な雪が出迎えてくれた。
 取付きは小白山谷にかかる橋から少し登ったところの尾根。地形図を見るとかなりの急登のようだ。
 今回はスキー組は僕とKさん、SGさんの3人。しかしSGさんは膝の調子が悪いという事でスキーを担いでいる。
 Kさんはこの急登をどうこなすのだろうと思いながら後を付いていく。取り付きから凍てた急斜面だが「行ける」とKさんはスキーで登りだす。流石だ。僕もそれに習ったがヒヤヒヤだ。
 少し登ったところで流石にスキーでの登高は難しいとスキーを担いだ。それでもかなりの急登が続いて緊張が走る。徒歩組も難渋しているようだ。一度この尾根を登ってみたいという思いからの挑戦だったがそれにお付き合いして下さったみなさんには申し訳ない事をしたかもしれない。
 この急登を登り切ると穏やかな植林帯となる。雪は豊富にあり楽々シール歩行ができる。
 尾根筋を外して左の沢よりに進み1033ピークの南側にある尾根にのる。歩行組と前後しながら進んでいくとやがて植林から自然林になる。振り返れば樹間から石徹白の峰々が見える。
 尾根は上部に至ると巾が狭くなり急登となる。そこを登り切ると広く穏やかになりホッと息がつける。ここで小白山が初めて姿を見せた。
 おだやかな尾根上には檜の大木が幾つかありいずれも目を楽しませてくれる。特に最初のものは形もすばらしく一同しばらく見上げて感嘆の声をあげていた。
 穏やかな尾根を進むと杉山から続く主稜線に合流する。ここからそばつるのトレースが道先を案内してくれる。
 小さな鞍部を越えて東尾根の最低鞍部に下っていく。この鞍部は広々とした雪原で四方をコブに囲まれておりキャンプを張るにはいい感じだ。
 鞍部から正面の尾根に取り付く。ここは面白い地形をしており似たような尾根が三筋並んでいる。その真ん中の尾根を進んでいく。
 斜度が適度で気持ちのいい登高が続く。尾根が合流したところで休憩、山頂までの登高に備える。
 ここから山頂までは一本の尾根。概ね穏やかだが左側は雪庇、右手側は急斜面という状態が続く。雪面は風の所為だろうか固めだ。一ヶ所急斜面があり雪面の状態と相まってヒヤヒヤした。歩行組はここを壷足のキックステップで登っていった。
 木立が少なくなってくると尾根は徐々に細くなりナイフリッジの様相を呈してきた。北峰ピークは目前なのだが左右が切り落ちていて気持ち悪い。Kさんはここにスキーをデポすると言うので後の二人もそれに従う。しかし後で考えたら僕はスキーアイゼンを持っていたのだからそれを装着すれば問題なくここを越せたように思う。自分のスキーをしてなかったための失敗だった。
 恐ろしげに見えたナイフリッジは越してみるとわずかで後は比較的広い尾根だった。急登に思えた北峰への登りも実際はそれほどでもなく雪庇越えが少し苦労したくらいだ。
 広々とした北峰ピークの展望は360°遮るものなし。山名をあげるときりがないのでここでは割愛するがすばらしい眺めだ。
 さて僕にとっては初めての南峰へ向かう。すでに本日の先行パーティのトレースがありそれを辿っていく。アイゼンが欲しいところだがSさん、関ヶ原Nさん、Kさん、SGさんが壷足なのでそれに従う。
 痩せ尾根の雪上歩行、しかも壷足。力量のない僕にはヒヤヒヤものだ。特に右手側が切れ落ちている地形なので足がもつれたりして転んだらそのままさよ~なら~。スキー用にと購入した軽量ピッケルを深く打ち込んで進んでいく。
 南峰の山頂直下は急斜面だが広々しているので安心感がある。一登りで山頂。ここも360°遮るものなし。後続を待って僕の音頭で万歳三唱。みなさんありがとうございました。
 南峰から俵谷に向けての斜面は広々としたバーンがボトムまで続く。滑ったら気持ち良さそうだ。いつか滑られる日が来るのだろうか。
 休憩は北峰に戻って雪庇の下で風を避けてとった。徐々に天候がよくなり日差しが温かい。その内に登山のパーティが登ってきた。話を聞くととんでもないところから取り付いているようだ。地形図を見なかったのだろうか。
 僕に合わせてゆっくりめの休憩を終え下山開始。スキー組がデポ地で滑降準備をしているうちに徒歩組はどんどん下っていって姿さえ見えなくなった。
 上部のスキーは予想通り固めの雪面で難しかった。足腰にこたえる。
 尾根の合流点で徒歩組に追いつきそこからは先行。雪質がよくなり尾根上を気持ちよくツリーランしていった。
 鞍部からはスキーを担いで一登りし登ってきた尾根を下っていった。
 急斜面の下りが少し難しかったが下部は問題無し。植林の中に入ってから沢を2回渡り一月にそばつると取り付いた斜面を降りて林道に出た。登りもこのルートの方が無難のようだった。


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