一合目は雪が着いていい感じ。
2合目辺りはまだブッシュが出ている。
三合目のリフトはすべて撤去されていた。
ガスの中を進んでいく。
ルンゼはまだまだ雪が浅い。
氷に覆われた覚明堂で休憩。
ブッシュを避けながらの下降。
7合目辺りからガスが晴れて来て気持ちよく滑降。
自宅に一番近い100名山、伊吹山。クリスマス寒波、年越し寒波でその肌を白くしている。これはなんとかスキーで行けるかもしれないと正月休暇の最後に登ってみる事にした。 登山口近くの駐車場を7時半に出る。すでにボーダーや登山者が何人か先行したようだ。
一合目までの登山道はあまり雪がついておらず、わずかな雪も溶け出して道はどろどろ状態。スキーを担いで一合目に着くと旧ゲレンデは一面真っ白。思ったより雪が多いようだ。
シール歩行の準備をしていると後から女性の単独スキーヤーが登ってきた。幅広板に今流行のビンディング、TLT。全体の姿も隙がなくこれはやり手だと見た。
女性より一足早く出発。旧ゲレンデの中を歩いていく。ゲレンデ脇には立派なトレースができているのだがスキーではちょっと歩きにくい。
一合目ゲレンデを登り終えたところで振り返ると先ほどの女性がかなり接近してきている。それからはこちらも頑張ってみたが息が切れるだけで女性との距離は離れないばかりかむしろ縮んでいる。すごい女性だ。ひょっとしたらこれは抜かされるな。
3合目に着いてびっくり。リフトがすべて撤去されているのだ。これは本気でスキー場を閉鎖するのだろう。あとで地元の方に聞いたところ去年の9月頃撤去したそうだ。そういえばここのホームページもグリーンシーズンの事しか書かれなくなっていた。
3合目のトイレ付近で休憩していると女性が先行していった。それ以降7合目辺りまでずっと女性が先行していった。7合目以降は女性は登山道沿い、僕は沢沿いのルートをとったのでどちらが先行しているのか分からなくなった。
6合目避難小屋より上はガスっていてルートがよくわからない。ここで本日は使うつもりのなかったGPSに登場してもらい進行方向を確認し沢沿いのルートをとった。しかし進行方向は分かるものの斜面の状態が分からないためおっかなびっくりの歩行だ。
GPSで頻繁に確認しながら沢沿いと思われるルートを進んでいく。次第に斜度を増していくがそれとともに薮も増えていく。これらの薮が埋まって視界が良ければスキーには最高の斜面なのだが今日はそれを望むべくもない。
上に行くに従って斜度は増しスリップし滑落したらただじゃ済まないような雰囲気。スキーのエッジを雪面に蹴り込みながら慎重に左右にトラバースして高度を稼ぐ。
上部に至って薮は少なくなった。しかしそれは滑り出したら止まらないという状況を生み出している。より慎重に歩を進める。
やがて登山道が現れそれにのるとわずかで9合目に出た。ここにくれば覚心堂まで危険なところはない。が視界がほとんどなく足下のトレースを見失わない様に追って進む。
覚心堂に着くとスノーシューの先行者が中に入ろうとしていた。この方も僕より後から登ってきていたのだが途中で抜かれた。
覚心堂の中に入るとそのスノーシューの方と二人っきりだった。女性は登山道で遅れているようだ。
スノーシューの方は大阪から見えたとの事。遠いですねえというと信州に行くよりは近いですからとの返事。そりゃそうだけどすごいなあ。
やがて女性も到着し話していると福井から来たとの事。年末に木無山に行った話をするとその方はkyuさんとひろろとろろさんの事を知ってみえた。ひょっとしてと思ったらやはり kyuさんの友達のみれさんだった。どおりで登るのが早いはずだ。
しばらく山の事やスキーの道具の話などをしてみれさんは先に覚心堂から出て行った。滑るのが苦手だからと言っていたが後から沢筋の斜面を見るとしっかり滑っていった跡が残っていた。滑るのが苦手でこの斜面は降りていけない。滑りもかなりのやり手のようだ。
しばらくして僕もいよいよ滑降。しかし外は濃いガスに包まれ9合目まで行くのもおぼつかない。9合目からも斜面がほとんど見えず、エイヤって感じで飛び込んでみた。もちろんそんな状況だから連続ターンなんて望むべくもない。
下部の薮は横滑りやらキックターンやら交えてなんとかスルーしていった。薮斜面が終わってやっと斜面がオープンになった頃次第にガスがはれてきた。待ってました。雪質は先日の大崩山とは比べ物にならないがそれでも連続ターンで降りていくと気持ちいい。今日も来てよかった。