0902asikurayama of 鈴鹿・美濃の山歩き

P2016486.JPG芦倉山

2009年2月1日(日)晴れ  奥美濃  大日ケ岳〜芦倉山  山スキー  単独


6:40 ダイナランドゲレンデトップ → 8:00 大日ケ岳 → 8:45 天狗山 →
10:30 最低鞍部 → 11:25 芦倉山 → 12:45〜13:30 1408m地点休憩 →
15:40 大日ケ岳 → 16:30 ダイナランド駐車場



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ゲレンデは早朝営業。カクテルライトの中、なかなかムードがある。

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大日ケ岳は結構積雪があるがガリガリ。

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手前のピークが天狗山。向こうのピークの方がカッコいい。

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雪原のような広々とした尾根。ゆっくりまったりしたい。

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ブナの斜面を斜滑降してトラバース。なかなか気持ちいい。

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芦倉山への尾根。ブナ林が出迎えてくれる。

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右に見える尾根には雪崩の後が痛々しい。

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やった!山頂到着。北に見える別山が美しい。

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南向きの斜面でちょっと重雪の中を滑った。

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休憩地の正面もいいブナ林が広がる。

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稜線より北側の斜面はどこまでもブナ林が続く。

当初はそばつるのトレースを追いかけて揖斐のオオダワ〜土蔵岳を目指そうと思っていた。
しかし二日間雨が続き伊吹山も黒い肌が目立ってきた。
これは揖斐周辺の雪は期待できそうにない。
どこに行くか考えたあげく前から温めていたプランを実行する事にした。

大日ケ岳〜芦倉山は行程が長いのでなるべく早くスタートしたい。
そのために高鷲ICを出たところにあるコンビニの駐車場で前泊。
翌朝4時頃起きだして準備しダイナランドに向かう。

1000円を払ってダイナランド駐車場に入る。
最初センターハウス近くに誘導されたが後から上部の駐車場に移動した。
こちらの方が帰る時に便利だ。

早朝営業で既にメインのリフトは稼働。
この誘惑に負けてリフトに乗ってゲレンデトップまで行くことにした。
これで時間の節約と体力の温存が少しはできたか。

ゲレンデはカクテルライトに照らされていい感じ。
そんな中を意外と多くのボーダーやスキーヤーが滑っている。
こちらはそんな景色を後ろにリフト最終点から続く斜面を登って行く。

圧雪されている斜面はシールが利きにくい。
クトーをつけた方がいいのかと思ったがこんなところでつけるのも悔しいので頑張った。

尾根が平坦になるとたかすスノーパークが見えてくる。
まだ営業前の様子だ。
パトロールがコースの確認をしている。

前大日への急斜面はガリガリ。
でもクトーをつければ快適に登って行ける。
大日ケ岳まで楽々だ。

大日ケ岳は昨年暮れにきた時より雪量は増えていた。
しかし降雨の所為でガリガリにクラストしている。
たぶんここから先ずっとこんな感じだろう。

先の稜線をみると少しガスがかかっている。
晴れの予報だったが大丈夫だろうか。

右手にブナ林の穏やかな斜面を見ながら天狗山に向かう。
雪質さえよければ稜線より北の斜面は楽しくツリーランができる斜面ばかりだ。

2、3の起伏を越えると天狗山に着く。
天狗山は特に特徴もないピークだ。
西隣のピークの方がとんがっていて天狗山の名に相応しい気がするのだが…。

その西隣ピークを越えると稜線の幅が広くなる。
いい感じの雪原といった感じだ。
ここらあたりでのんびりするのもいいかも。

更に進むと急斜面の下りとなる。
ここはシールを外して滑り降りる。
下りきったところで更に右手側の斜面に降りて行く。

緩やかな斜面をブナ林を横切るように斜滑降。
これで芦倉山との鞍部に続く尾根へショートカットしていく。
このショートカットが結構気持ちよかった。

鞍部に続く尾根は地形図で見た印象よりも緩やかな感じ。
そこを灌木を避けながら降りて行く。

鞍部の1408mのこぶをどう越えるかが課題だったが意外とスムーズに越せた。
このこぶの手前のくぼみがブナの素敵な森になっていてしばらく見とれる。

最低鞍部からは再びシール歩行。
芦倉山の尾根に取り付く。

南向きの尾根は日差しを浴びて少し重雪になっている。
天候は徐々に回復してきて見上げると青空がまぶしい。
少し斜面を登ると汗ばんできて中間着を脱いだ。

尾根はしばらくで広くなり斜度を増す。
急斜面を息を切らせて登りきると緩やかで広い尾根に出る。
そこは素敵なブナ林だ。
その中を進んで行くのはとても気持ちがいい。
これだけでも今日来てよかったと思える。

左手に見える隣の尾根には雪崩の跡が痛々しい。
どうやら谷の底まで雪崩れているようだ。
谷を下るのは危険だな。

何時果てるともなく続くと思っていたブナ林も終わりを告げるとやせ尾根に出る。
右側はかなり深く切り落ちていて危なっかしい感じだ。

やせ尾根を越えるとクラストした急斜面が出迎える。
斜度的には大した事はないと思うがなにせ凍っている。
更に木立がない。
滑落したら谷の底まで行きそうだ。

慎重にクトーを利かせながら登って行った。
引き返した方がいいかなあと一瞬思ったがなんとか登る事ができた。

ここからは再び樹林の穏やかな斜面。
山頂は右手間近に見える。
後わずかだ。
頑張ろう。

最後の斜面は無木立のこれまたクラスト斜面。
しかし斜度はそれほどないので難しくはない。

一登りで山頂に着く。
なんともいい感じの山頂だ。

360°の眺めは晴れていればすばらしいだろう。
今日は遠くが曇っていて少し残念。
それでも北に見える白く化粧された別山がきれいだ。
少したつと雲が晴れて白山も見えてきた。
その他にも先週登った毘沙門岳や野伏ケ岳。
いつまでも見飽きない。

尾根筋では風が結構あったがここでは風がほとんど感じられない。
春のような陽気で暖かい。
ここでプシューしてのんびりしたい誘惑にかられる。
しかし下りがあるのでここは我慢。
ひとしきり山頂を楽しんだ後いよいよ滑降。

ガリガリクラスト斜面は慎重に降りて行く。
ちょっと引き気味だった斜面は右手から巻き気味に斜滑降。
その下の尾根は重雪に苦労しながらの滑り。
しかし樹林を縫ってなかなか楽しかった。

あっという間に最低鞍部に着く。
そこからわずかにシール歩行して1408mのこぶまで進んでランチタイムにした。

このこぶの東側はいい感じのブナ林が続く。
このブナ林を見ながらの休憩はなかなかいい。
ただ西側が植林なのが残念だが。

気分よく休憩した後は緩やかな尾根を登り返して行く。
この尾根は上部が広々としていてのんびり散歩気分だ。
左手のブナ林がすばらしい。

大日ケ岳までいくつかの起伏を越えつつ稜線を忠実に辿って行く。
左手側にはずっとブナ林の斜面が続く。
すごいなあ。
ブナ好きの人にはたまらないのではないだろうか。
いつかこのブナ林の斜面を滑り尽くしたいなあ。

大日ケ岳に到着すると山頂はたくさんの踏み跡で埋められていた。
斜面を見るとシュプールもいくつかあった。
やはり天気に誘われて訪れた人が多かったのだろう。

登り返しがある事を考えて前大日までシール歩行で進んだ。
ここから滑降となるのだが雪面はよくない。
たくさんの踏み跡がある上に凍ってきている。
慎重に滑らざるを得ない。

ガリガリ雪面の滑りは踏ん張らなくてはいけないので疲れる。
といって気を抜くとバランスを崩してしまう。

疲れるなあと思いながらたかすスノーパークのトップまで降りる。
ここからはザラメ気味のゲレンデを滑り降りいった。

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