坂本の棚田の中の道を歩いていく。
初めての滝はシャワーで登る。
一の滝。2段目は流石に登れません。
下不動滝。実際の迫力は写真では伝えられない。
上不動滝。本滝は所詮無理だが手前の滝も厄介だった。
上不動滝の上は登り頃の滝が続き楽しい。
最後の詰めはあくまでも流芯を辿って。
野登寺周辺の巨木群は流れたガスと相まって幽玄な雰囲気。
この大きさがわかりますか?
矢原川は昨年も行っていて印象のいい沢。
その時は単独だったが今日はパーティ。
また違った味わいがありそう。
集合場所の棚田駐車場にはすでにとっちゃんが準備をしていた。
少し遅れてたろーさん、ハリマオさんが到着。
秋狸さんは時間ギリギリの登場。
早速身支度を終え歩き始めた。
今回、とっちゃんと僕がこの沢の経験者。
しかし二人とも記憶が曖昧で道案内には何の役にも立たない。
アプローチの林道さえ記憶がいい加減。
すぐ沢に下りると言っていたが林道歩きは結構長かった。
沢に下りて左俣の本流へ間違えないように進んで行く。
本流へ入ってわずかで最初の滝。
ハリマオさんはさっさと登っていく。
その後をたろーさん、そして僕が続く。
半分シャワー状態だが今日の気温ならちょうどいい。
とっちゃん、秋狸さんは何故か全身シャワーコースを通っていた。
よほど水浴びがしたかったらしい。
小滝を越えて進むと最初の大滝。
2段の滝で1段目は何とか登れるがその上は巻く事に。
ハリマオさんは登れるんじゃないかと言っていたが横から見るととても無理。
大滝を越えるとすぐに100m大瀑布の下不動滝。
下部をわずかに登って全体が見通せるところで見るとすごい迫力だ。
こんなところを登っていく人がいるというから驚きだ。
左岸のわずかな垂壁を木や根をつかんでよじ登り巻き道に出る。
巻き道と言っても生半可な斜面じゃない。
気をつけないと滑落しかねない。
昨年もこの巻き道を利用したはずだがどこから沢に復帰したか記憶にない。
で右往左往したあげくやっとこさ沢へ下りる事ができた。
なんだかちょっと情けない。
落ち口から見る下不動滝は恐ろしげ。
足でも滑らせようものなら100m下へそのまま。
怖い、怖い。
幾つか滝を越えると上不動滝下に出る。
上不動滝本体は登るのは無理なのはわかっているが下の滝はなんとかいけそうな雰囲気。
で先頭で登っていく。
が最後のところで行き詰まった。
下から見ると簡単な感じだったがいざ上にいくと逆相の岩肌でホールドが見当たらない。
どうしようと思っていると下から「左、左」とか「右」とか言っている。
そりゃわかるけどその上がないんだって。
でも声は届かない。
ふと右上を見ると指が入る程度のクラックがある。
そこに両手の指を突っ込み身体を持ち上げなんとか登る事ができた。
ふーっ、冷や汗もんだ。
後続の要求にロープを出した。
適当にセルフビレイしたけど大丈夫かな。
不安に思いつつも確保役を務める。
全員同じところで詰まっていた。
よくあんなとこフリーで登ったもんだ。
上不動滝は右から巻く。
上で緊張をほぐすために少し休憩。
みんな怖かったと言っていた。
その後はゴルジュぽい雰囲気が続く。
滝も登り頃のものばかりで楽しい。
最初の二俣を越えるとはや源頭部の雰囲気。
二つ目の二俣のところで大休止とした。
休憩後右俣に入っていく。
伐採された木々が沢にたまっていて少しうるさい。
周りの斜面を見ると何故か二次林が間伐されている。
なんのためだろう。
最後の楽しみに2、3の滝をわざわざよじ登り右岸の尾根上へ。
ここで靴を履き替え仙鶏尾根に向かう。
仙鶏尾根を野登山に向かって急下降。
昨年はこの尾根の778mから南に延びる尾根を下った。
しかしその記憶もいい加減でどこだかわからずいい加減な事を言っていた。
野登山ではハリマオさんの案内の下、巨木や池を見学。
ガイド無しでは通り過ぎてしまうし感動もなかったろう。
ハリマオさんに感謝。
下山は野登寺の参道を下っていく。
僕が「元参道」というと秋狸さんがすかさず「今でも参道でしょう!」
そりゃそうだ。
心配していたヒルはほとんどいなかった。
ハリマオさんのみが実被害にあっていたようだが何故だろう。
たろーさんはブヨにさされて目をおいわさんのようにしていた。
単独もいいものだがこうしてパーティで行くのも楽しい。
自分にないいろんな知識を知れるしいろんな話題が出るし。
みなさんこれからもよろしく。