1102ibukiyama of 鈴鹿・美濃の山歩き

CA340429.jpg伊吹山

2011年2月26日(土) 晴れ 伊吹山 単独

7:40 伊吹山登山口 → 8:05 一合目 → 8:50 3合目 → 
10:20 9合目 → 10:35 三角点 → 
10:45~11:20 覚心堂 → 12:00 一合目 → 12:20 登山口



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一合目から二合目はもう雪がない。

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良く晴れ渡った伊吹山。登高欲が沸く。

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雪は豊富でブッシュもあまり出ていない。

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山頂台地も眺めが良好。

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9合目からルンゼを覗くと人の列が続いていた。

 伊吹山への山スキーは近場という事もあって何度か行っているがスカッと晴れた事がない。必ずと言っていい程7合目より上はガスっていて9合目から斜面が見通せない事が多い。
 雪の多く降った今シーズンこそ晴れた伊吹を滑るチャンスが訪れるだろうとずっと待っていたが暖かい日が続き早くも雪解けが心配になってきた。晴れの予報の26日、この日を逃せばそんなチャンスは来シーズン以降という事になりそうだ。これは何が何でも行かなければ。
 空の様子を伺いながら大垣を出発。登山口に向かう途中、見上げる伊吹は青空をバックにいい感じだ。これは希望通りの山行ができそうだ。
 登山口から一合目までの登山道は雪がほとんどない。登山者に踏まれてドロドロの道に兼用靴が泥だらけだ。
 一合目から見える斜面にも雪はほとんどない。やっと二合目辺りから雪がつながりはじめシール歩行をはじめる。
 前後には何人かの登山者。スキーヤーは少ない。シール歩行をしている人は皆無。みんな担いで登っている。すごいなあ。
 2合目~3合目は登山道を行かず直登していく。3合目に出ると青空の下、デンと伊吹山が鎮座している。これまで何度か滑った伊吹だが改めてすばらしいと感じた。
 五合目、六合目あたりは避難小屋の右手の方を直登していく。行く手には大斜面が広がりその先に9合目下のルンゼ。すばらしい眺めだ。これは毛勝山の最後のルンゼに勝るとも劣らない眺めなのでは(ちょっと言い過ぎか)。
 登るにつれて斜度が増し7合目辺りから直登が難しくなり左右に振って登っていく。雪面は放射冷却のせいかガリガリだ。シールだけではスリップしやすくなって疲れるのでスキーアイゼンを装着した。
 ルンゼは登山者のトレースや尻セードの跡でデコボコだ。こういう斜面はスキーでは歩きにくい。なんとか踏み荒らされてない左右の斜面でターンをして進んでいく。すぐ傍をアイゼンの二人組が直登して追い越していった。こういう日はアイゼンが登りやすそうだ。
 9合目が近づいてくると斜度が増しターンする場所を慎重に選択してなんとか登り切る。9合目に出ると青空の下の大雪原。これはおそらく伊吹でみる初めての風景だ。自然とテンションが上がる。その勢いで小高いところへ上がるとすばらしい景色。明日登る予定の金糞岳、そばつると苦労して登った貝月、ブンゲン、虎子山、そして遠くに加賀白山が神々しく輝く。すばらしい。
 三角点によってひとまわり散策してから風を避けて覚心堂に入る。これだけ晴れていれば外がいいのかもしれないが風をよけてゆっくりしたい。
 あとから単独登山者が入ってきた。どこから来たのか尋ねると刈谷からだとのこと。パーティだと疲れるので単独で登る事が多いそうだ。そういえば僕の刈谷の知り合いも単独で登る事が多いみたいだ。刈谷の方は孤独を愛するのかな。
 短めの休憩を終えて覚心堂を出ると雪原には青空の下で休憩する人たち。寒くないのかな。
 さていよいよ楽しみにしていた伊吹山、青空の下での滑降。覚心堂から9合目までも何時もより楽しく滑っていける。
 9合目からこれから滑るルンゼを覗き込んでビックリ。思わず「なんだこれ!」って叫んでしまった。
 登山者の列、列、列。ルンゼは登山者で埋め尽くされている感じだ。これでは滑れない。それが叫びとなって出た。しかしよく見るとルンゼの右手側の斜面は登山者がほとんどいない。でそちらを滑り降りていく事にした。
 9合目から急斜面に飛び込む。雪の具合は程よくゆるんでいい感じだ。気持ち良くターンを刻んで下っていく。下部で灌木が若干邪魔なところがあったがそれほど問題もなく切り抜け大斜面に。しかし大斜面は雪質が固く雪面の凹凸にスキーをとられ滑りにくかった。
 行き違う登山者と言葉を交わしながら5合目から3合目と下っていくと雪はかなり緩んだ感じになり2合目下部で雪が切れはじめた。ここでスキーをザックにくくりあとは徒歩で下っていく。
 短い時間だったがとても楽しく充実した山行だった。振り返れば斜面に残った雪は今朝ほどよりかなり減ったようだ。伊吹山の山スキーの旬は早くも過ぎようとしている。

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